絵本作家 飯野和好の世界!痛快時代劇『ねぎぼうずのあさたろう』の魅力とは?『ねぎぼうずのあさたろう』誕生秘話から、作者の想い、各地での講演会まで
江戸時代末期を舞台に、三度笠姿のヒーローが活躍する痛快時代劇絵本『ねぎぼうずのあさたろう』。野菜の擬人化という斬新なアイデアと、浪曲調の語り口で人気を博し、アニメ化もされた。シリーズは累計27万部を突破。作者、飯野和好氏の講演会や展覧会も開催され、その魅力は今もなお、多くの人々を魅了し続けている。子どもも大人も楽しめる、笑いと感動の時代劇絵巻。
💡 絵本「ねぎぼうずのあさたろう」は、浪曲風の語り口と時代劇風の物語が特徴です。
💡 作者の飯野和好氏は、1990年代に原宿で野菜を擬人化した掛け軸を展示した経験から着想を得ました。
💡 作品はアニメ化もされ、講演会や展覧会も開催されるなど、幅広い活動を展開しています。
それでは、痛快時代劇絵本『ねぎぼうずのあさたろう』の世界へご案内いたします。
痛快時代劇絵本『ねぎぼうずのあさたろう』誕生秘話
『ねぎぼうずのあさたろう』の主人公、名前の由来は?
侠客と朝どりからヒントを得た
絵本作家、飯野和好氏の代表作である『ねぎぼうずのあさたろう』の誕生秘話に迫ります。

✅ 飯野和好氏の絵本シリーズ「ねぎぼうずのあさたろう」は、1999年に第1作が出版され、2008年にはテレビアニメ化もされた人気作品であり、時代劇風の痛快な物語が特徴です。
✅ 絵本は、浪曲風の語り口や七五調の言葉遣い、野菜をモチーフにした登場人物などが特徴で、読者を時代劇の世界へと引き込み、勧善懲悪のストーリーが展開されます。
✅ シリーズは現在9作まで出ており、2017年1月には10作目が発売予定。作者は10巻で一区切りと考えているが、さらなる続編を期待する声も上がっています。
さらに読む ⇒くもんのミーテ出典/画像元: https://mi-te.kumon.ne.jp/contents/article/11-3173/なるほど、『ねぎぼうずのあさたろう』は、作者のユニークな着想から生まれたのですね。
時代劇と浪曲を組み合わせた表現も興味深いです。
絵本作家、飯野和好氏の代表作『ねぎぼうずのあさたろう』は、江戸時代末期を舞台に、三度笠姿のヒーローが活躍する痛快時代劇です。
1990年代に原宿のギャラリーで野菜を擬人化した掛け軸を展示した経験から着想を得て、当初はタマネギを主人公にする予定でしたが、最終的に長ネギの花「ねぎぼうず」を主人公に採用しました。
主人公の名前「あさたろう」は、江戸時代の侠客、国定忠治の子分である浅太郎と、朝早くに収穫する「朝どり」という言葉からヒントを得て名付けられました。
小学館の雑誌「学習幼稚園」での連載を経て、絵本として出版され、昭和の浪曲師、2代目広沢虎造の表現を取り入れた浪曲調の文章が特徴です。
シリーズは全11巻にわたり、累計27万500部の売上を記録する人気作となりました。
絵本『ねぎぼうずのあさたろう』は、東海道を旅するねぎぼうずのあさたろうが悪者を成敗する物語で、浪曲風の語り口や江戸言葉の使用など、時代設定へのこだわりがみられます。
あさたろうの目には、萬屋錦之介のような役者の目力の表現を参考に、色気と生命力が込められています。
『ねぎぼうずのあさたろう』の誕生秘話、大変興味深かったです。作者の着想の原点や、キャラクターのネーミングの由来など、深く知ることができました。自己表現のヒントになりました。
シリーズの魅力と作者の想い
『ねぎぼうずのあさたろう』、どんな痛快時代劇?
ねぎじる使用、擬人化キャラ、テンポ良い展開!
アニメ版『ねぎぼうずのあさたろう』の魅力と、作者の想いに迫ります。
公開日:2021/04/01

✅ 絵本が原作の時代劇アニメ「ねぎぼうずのあさたろう」のDVDが発売。
✅ 主人公「ねぎぼうずのあさたろう」が、東海道五十三次を舞台に活躍するストーリーで、テレビ朝日などで放送。
✅ 声優にはくまいもとこ、田中一成らが参加し、初回特典などもある。
さらに読む ⇒東映ビデオオフィシャルサイト出典/画像元: https://www.toei-video.co.jp/catalog/dstd07871/アニメ版では、絵本の世界観がどのように表現されているのか、興味があります。
幅広い世代に愛されているというのも納得ですね。
『ねぎぼうずのあさたろう』は、あさたろうが道中様々な敵に「ねぎじる」で応戦するなど、痛快な時代劇として人気を博し、アニメ化もされました。
アニメ版では、野菜や果物を擬人化されたキャラクターが登場し、時代劇に現代的アレンジが加えられています。
2008年から2009年にかけてテレビ朝日系列で全48話が放送され、幅広い世代に愛される作品へと成長しました。
飯野氏は、子供の頃のチャンバラごっこへの憧れを基に、正義と悪をテーマに物語を創作し、シリーズはナンセンスと痛快さに溢れ、テンポの良い展開や迫力ある場面描写が特徴です。
飯野氏はセツ・モードセミナーでイラストを学び、その後絵本作家として活躍。
『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズ完結編では故郷への思いが描かれ、飯野氏が作品に込めた価値観が表現されています。
アニメ化されたことで、さらに多くの方に作品が届いたのは素晴らしいですね。時代劇と現代的アレンジの融合も興味深い点です。
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絵本作家・飯野和好の世界!『あさたろう』だけじゃない!神話や妖怪を題材にした作品、圧巻の読み語りを堪能!講演会や展覧会情報も満載。