アニッシュ・カプーアとは?作品と社会への問いかけ (彫刻家、インスタレーション、コラボレーション)カプーアの多岐にわたる表現と、社会への影響
国際的に活躍する彫刻家、アニッシュ・カプーア。インドとイギリスをルーツに持つ彼の作品は、虚実や物質と非物質といった二元論をテーマに、見る者の知覚を揺さぶる。鮮やかな色彩と巨大なインスタレーションで知られ、社会問題にも鋭く切り込む。2023年には監視社会をテーマにした展覧会を開催。カプーアの作品は、あなたを異次元の空間へと誘い、自由の意味を問いかける。
💡 アニッシュ・カプーアは、インド出身の現代彫刻家。大規模インスタレーションや社会問題への関心も高い。
💡 代表作には《クラウド・ゲート》や《スカイ・ミラー》があり、公共空間での展示も多数。
💡 レミーマルタンとのコラボや、表参道での展覧会など、多様な表現で私たちを魅了する。
それでは、まずカプーアの生い立ちと初期作品について見ていきましょう。
インドから世界へ:カプーアの生い立ちと初期作品
アニッシュ・カプーア、何で有名?ターナー賞受賞?
鮮やかな作品と、ターナー賞受賞で有名。
カプーアの生い立ちから、初期作品の特徴、そしてターナー賞受賞まで、その歩みを追います。

✅ アニッシュ・カプーアは、1980年代初頭のニュー・ブリティッシュ・スカルプチャーを代表する現代彫刻家で、インド生まれ、ロンドンを拠点に活動し、ヴェネチア・ビエンナーレやターナー賞を受賞しています。
✅ 代表作には、シカゴのミレニアム・パークにある巨大彫像《クラウド・ゲート》や、空を映し出すステンレス製の《スカイ・ミラー》などがあり、パブリックアートも多く手掛けています。
✅ 日本では、大分県別府市で作品が初公開され、ロンドン・オリンピックの記念モニュメント《オービット》や、東日本大震災の復興支援として磯崎新と協働設計した可動式コンサートホール《アーク・ノヴァ》も制作しています。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/562インドの文化とロンドンのアートシーンに触発された初期作品は、鮮やかな色彩と独特なフォルムが印象的です。
彼の作品は、素材への探求心と、内面の表現が融合していますね。
1954年、インドのムンバイで生まれたアニッシュ・カプーアは、ロンドンで美術を学び、1980年代初頭のイギリス彫刻界を代表する「ニュー・ブリティッシュ・スカルプチャー」の一員として、国際的な評価を確立しました。
インドでの幼少期の経験と、ヒンドゥー教の影響を受けた鮮やかな粉末顔料を用いた初期作品で注目を集めました。
その後、ステンレスや漆、蒸気など多様な素材を駆使し、虚と実、物質と非物質といった二元論的なテーマを追求しています。
1991年にはターナー賞を受賞し、その地位を不動のものとしました。
カプーア氏の初期作品が、インドの文化の影響を受けていたことに驚きました。幼少期の経験が、その後の作品に繋がっているんですね。
大規模インスタレーションと社会への問いかけ
カプーアの代表作は?社会問題への問いかけとは?
大規模インスタレーションと社会問題への問いかけ。
カプーア氏のインスタレーション作品と、社会への問いかけに焦点を当てて解説していきます。
東日本大震災の復興支援として設計された「アーク・ノヴァ」は、まさにアートの力ですね。
作品を通して社会問題に取り組む姿勢は、とても刺激になります。
カプーアは、大規模なインスタレーション作品も手がけており、ロンドンのテート・モダンでの《マルシュアス》(2002)、パリのグラン・パレでの《リヴァイアサン》(2011)などがその代表例です。
2012年にはロンドンオリンピックの記念モニュメント《オービット》を制作し、東日本大震災の文化復興支援として、磯崎新との協働による移動式コンサートホール《アーク・ノヴァ》も設計しました。
これらの活動を通して、彼は社会問題にも目を向け、作品を通して人々に問いを投げかけています。
社会問題にアートを通して向き合う姿勢は、素晴らしいですね。大規模なインスタレーションは、どのようにして作られるのか、興味があります。
次のページを読む ⇒
アニッシュ・カプーア展、開催!監視社会を表現した彫刻で、あなたの内なるカオスと対峙。革新的な作品は、自由への眼差しを呼び覚ます。