写真表現を巡る冒険：日本の写真文化の今と未来を探る旅？時代を写し出すレンズ：写真表現の変遷と写真家の役割
戦後日本の写真文化と、社会を写し出した写真家たちの軌跡を辿る。浜口タカシの報道写真から、ロバート・フランクのスナップショット、そして写真表現の変化を多角的に捉えた「日本の現代写真1985-2015」展まで。写真を取り巻く環境の変化と、写真家の挑戦を紐解き、写真の新たな可能性を探る。森山大道、篠山紀信ら、時代を彩った写真家たちの作品を通して、現代社会を映し出す写真表現の多様性と深淵に触れる。
日本の現代写真の潮流
写真表現の変化を網羅！どんな展覧会？
日本の現代写真1985-2015！ JPS主催。
第三章では、現代の写真表現の潮流について見ていきます。
写真家たちの多様な表現と、写真を取り巻く環境の変化について解説します。
✅ 東京国立近代美術館で開催された「現代写真の10人」（1966年）と「15人の写真家」（1974年）は、戦後の日本の写真家たちの近作を紹介するグループ展であり、日本の写真史において重要な役割を果たした。
✅ これらの展覧会は、VIVOやPROVOKEなど、写真表現に革新をもたらした写真家たちを多く含む、1960年代から1970年代半ばまでの日本の写真界の動向を反映しており、当時の写真評論家などの専門家による選考委員会が作品を選定した。
✅ 「現代写真の10人」は、主観的傾向と客観性を重視する傾向という二つのカテゴリーに分けられた写真家たちを紹介し、より新しい世代の写真家に焦点を当てていた。一方「15人の写真家」も同様に、世代を限定した展覧会であった。
さらに読む ⇒Home出典/画像元: https://www.sfmoma.org/essay/%E3%80%88%E8%BF%91%E4%BB%A3%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%81%AE%E7%B5%82%E7%84%89%E3%80%89%E3%82%92%E5%B1%95%E7%A4%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E2%80%95%E3%80%8C%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%81%AE10%E4%BA%BA/写真表現の多様性と、写真を取り巻く環境の変化について、多角的に紹介されていて、とても興味深いです。
2021年4月13日、東京都写真美術館で、日本写真家協会（JPS）が主催する展覧会「日本の現代写真1985-2015」が開催されました。
本展は、写真の表現手段の変化、写真を取り巻く環境の変化を3つの期間に分け、152人の日本人写真家の代表作を通して紹介。
森山大道や細江英公といった国際的な評価を確立した写真家から、篠山紀信や岩合光昭といった大衆への影響力が大きい写真家まで、幅広い世代の写真家が参加しました。
また、石内都、オノデラユキ、蜷川実花、志賀理江子、長島有里枝など、近年活躍する女性写真家や、大石芳野、林典子らフォトジャーナリズム分野で活躍する写真家も紹介されました。
多様な写真家の方々の名前が出てきて、刺激を受けました。写真表現の幅広さに、ますます興味が湧いてきました。
写真を取り巻く変化と写真家の役割
写真を取り巻く30年の変化とは？
社会と写真表現の変化です。
第四章では、写真を取り巻く変化と写真家の役割について考えます。
写真家・野町和嘉氏の特別展示を通して、その変化を見ていきましょう。
公開日:2023/06/28
✅ キヤノンマーケティングジャパンは、写真家・野町和嘉氏の特別展示「『時代を歩く』写真家 野町和嘉 ～私流の写真～」をキヤノンフォトハウス銀座と大阪で開催。
✅ 展示では、野町氏の写真作品、使用機材、ダミーブックなどを展示するほか、「私流の写真」をテーマにしたインタビュー映像を上映、YouTubeライブ配信も実施。
✅ 野町氏は、アフリカ、中近東、アジア、アンデス、インドなどを長期にわたり取材し、数々の写真集を出版、国内外で展覧会を開催。土門拳賞などを受賞し、日本写真家協会会長も務めた写真家。
さらに読む ⇒デジカメ Watch出典/画像元: https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/exhibition/1511995.html野町和嘉氏の展示は、写真の変化を象徴するイベントですね。
デジタル化によって変化した写真の役割についても考えさせられます。
JPSは、写真史の編纂、著作権の啓蒙活動、写真家の社会的地位向上にも貢献してきました。
写真の総量が増加し、写真家の存在意義が問われる時代になり、媒体の変化が写真家の活動や写真を見る人の経験に影響を与えています。
野町和嘉会長は、フィルムからデジタルへの移行によって、写真の社会的な位置付けや写真を取り巻く環境が大きく変化した30年間を総括する展示であると言及しています。
今回の展覧会は、写真作品を通じて、日本の社会の変化と写真表現の変化を包括的に紹介するものであり、写真家、写真愛好家にとって、貴重な機会を提供しています。
写真の役割が変化する中で、写真家の方々がどのように活動しているのか、とても勉強になります。
本日の記事では、日本の写真文化の歴史と、写真表現の多様性について学びました。
写真の奥深さを改めて感じることができました。
💡 戦後日本の報道写真の隆盛と、社会を記録する写真家の役割について。
💡 スナップ写真という表現手法と、社会への影響。
💡 現代写真の多様な表現と、写真を取り巻く環境の変化。
