フィンランドの教育システムは、日本の教育システムと比べて、一体何が違うの？フィンランド式教育とは！？
世界一幸福な国、フィンランドの教育システム！無料教育、学力テストなし、人生の価値観を学ぶ授業…日本の教育との違いから、子どもたちの幸せな成長を育む教育の秘密に迫ります。
💡 フィンランドの教育システムは、生徒の主体性を重視しています。
💡 ウェールビング（幸福感）を重視する点も特徴です。
💡 人生観を育む「人生観の知識」という授業があります。
それでは、最初の章に移ります。
フィンランドの教育システムと日本との比較
フィンランド教育、日本の教育と何が違う？
無料、自由、人生観重視
本日は、フィンランドの教育についてお話します。
✅ フィンランドの学校には、人生観を育むための知識と教養を得る「人生観の知識の授業」があり、心理学、社会学、政治学、哲学など、様々な分野を横断して行われる。
✅ この授業では、「良い人生って何?」「生きる意味はどこにある?」などの問いに向き合いながら、自分だけの答えを探すことを学ぶ。
✅ 本書は、フィンランドの高校生が学んでいる「人生観の知識の授業」の内容を紹介し、幸せに生きるヒントを探る内容となっている。
さらに読む ⇒PR TIMES｜プレスリリース・ニュースリリースNo.1配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000391.000075284.html人生観を育む授業があるとは、興味深いですね。
フィンランドは世界一幸福な国として知られており、その教育システムは日本の教育システムとは大きく異なります。
フィンランドの教育の特徴としては、大学まで無料であること、服装やアクセサリー、化粧が自由であること、学力テストや偏差値といった仕組みがないことなどが挙げられます。
卒業後にすぐに就職するのではなく、いくつかの仕事を経験してから自分に合った正社員のポジションを見つけるという考え方が一般的です。
フィンランドの教育では、「人生観の知識」という道徳に相当する授業があり、自分の人生を生きる大切さ、他人の期待に合わせるのではなく自分の価値観に基づいて行動すること、良い対話・議論の仕方を学びます。
良い人生の項目では、「死の床で大事なことをしなかったこと、何かに挑戦しなかったことを後悔することがある」と紹介し、自分の人生を生きる大切さを伝えています。
また、良い対話・議論に必要なのは、「相手の主張を聞くこと、相手を尊重した対話、しっかりした論拠である」とし、考え方の異なる人の考え方を理解することによって、共通点を見つけ、議論を進めることを説明します。
さらに、フィンランドでは単身赴任という概念が存在しないこと、選挙の投票率が非常に高いことなども紹介され、フィンランドの教育や社会の価値観が日本のそれと大きく異なることがわかります。
フィンランドでは、自分で人生の答えを見つけることを学ぶんですね。日本の教育では、あまりそういう機会がありませんでした。
フィンランドのキャリア教育と自己決定力
フィンランドのキャリア教育は、子どもたちに何を与えることを目的としている？
幸せに生きる力
続きまして、フィンランドのキャリア教育についてお話します。
公開日:2019/10/21
✅ フィンランドのキャリア教育は、子どもたちが「幸せに生きる方法」を見つけることを目的とし、幼少期から段階的に「自己決定力」「自尊心」「自己肯定感」を育むことを重視しています。
✅ 乳児期から幼児期にかけては、子どもの意思を尊重し、自分という存在を認められるような環境を提供することで、自己決定力と自尊心を育みます。
✅ 小学校では、選択学習を通して、子どもたちの興味関心を広げ、将来の仕事への関心を育むとともに、自分の好きなことを追求し、学び続けることの大切さを学びます。
さらに読む ⇒フィンランドの学校に行こう！出典/画像元: https://educationxfinland.hatenablog.com/entry/2019/10/21/%E3%80%8C%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%95%99%E8%82%B2なるほど、幼少期から自己決定力を育むことで、将来の仕事への選択をスムーズにできるようになるんですね。
フィンランドのキャリア教育は、子どもたちが幸せに生きるための方法を見つけることを目的としています。
これは、幼少期から包括的に育まれていくもので、特に「自己決定力」「自尊心」「自己肯定感」を育むことに重点が置かれています。
乳児期から幼児期には、親が子どもの意思を尊重し、自分という人間が大切であると感じられるような環境を提供することで、自己決定力を育みます。
小学校では、選択学習を通して、子どもたちの興味関心を広げ、深め、好きなことを学び続けることの大切さを教えます。
これらの経験を通して、子どもたちは将来の仕事について考えるきっかけを得るとともに、自分自身の価値観や能力を理解し、自信を持って選択できるようになるのです。
フィンランドの教育は、単に知識や技能を身につけるだけでなく、子どもたちが自分の人生を主体的に生き、幸せに過ごすための基盤を育むことに重点を置いています。
これは、フィンランドの幸福度が高い理由の一つと言えるでしょう。
フィンランドのキャリア教育は、子どもの将来を真剣に考える、素晴らしいシステムですね。
フィンランド教育におけるウェールビング重視
フィンランドの教育が重視するのは？
子供の幸福
それでは、フィンランドの教育におけるウェールビング重視についてお話します。
公開日:2023/12/03
✅ フィンランドの教育制度は、小学校から大学院まで教育費無償、教材や給食費も無償、宿題やテストがなく、入学式などの学校行事もないなど、日本の教育制度とは大きく異なる。
✅ フィンランドでは、個性を重視し、競争や比較に意味はないという考え方に基づき、子どもたちの権利が重視されている。義務教育期間に「人生観の知識」という科目があり、道徳や権利について学ぶことで、自己肯定感や他者への尊重を育む。
✅ フィンランドでは、教育への公的資金が日本に比べて約2倍とされ、幸福度が高く、教育が大きく貢献していると考えられる。しかし、出生率は低下しており、教育制度の充実だけでは解決できない課題がある。
さらに読む ⇒館山市議会議員ひがし洋平出典/画像元: https://higashiyouhei.com/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E5%BA%A61%E4%BD%8D%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E6%95%99%E8%82%B2/フィンランドでは、子どもたちが自由にのびのびと過ごせる環境があるんですね。
フィンランドの教育は、子供たちのウェールビング（幸福、充実感、自尊心など）を重視しており、テストや順位競争、大量の宿題といった日本の学校教育に見られる要素はほとんどありません。
ウェールビングはフィンランド社会全体で重視される概念であり、教育の柱、さらには国家理念そのものと捉えられています。
この考え方は、子供たちの幸福を最優先に考え、彼らが自分らしく成長できる環境を提供することを目指しています。
具体的には、全校学力学習状況調査やテストは実施されず、入学式や卒業式、運動会、クラブ活動といった学校行事もありません。
宿題もほとんど出されず、夏休みの宿題もありません。
このような教育システムは、子供たちに勉強以外の時間や空間を与え、家族や友人との触れ合い、趣味や遊び、自分の興味関心の追求などに時間を費やすことを促しています。
一方、日本では、学力重視の教育システムが根強く、子供たちはテストや成績に追われ、多くの時間勉強に費やしています。
学校行事も数多く、子供たちは常に何かしらの予定に追われている状態です。
フィンランドの教育システムは、子供たちが将来社会で活躍するために必要な能力を育むだけでなく、幸福な人生を送るための基盤を築くことを目指しています。
日本の教育システムが、フィンランドのように子供たちのウェールビングを重視する方向に変化していくのか、注目されます。
フィンランドの教育は、クリエイティブな発想を育むのに最適な環境ですね。
フィンランド教育改革の現状と課題
フィンランド教育は、どう変化している？
子ども中心の学びへ
続いて、フィンランドの教育改革についてお話します。
✅ フィンランドは、中央政府の権限を削減し、地域に教育の権限を委譲することで、学校教育を改革しました。その結果、生徒は自ら学ぶことを支援され、国際学力調査で高い成績を収めています。
✅ フィンランドの教育は、生徒が社会に出てからの活躍に必要な応用力や思考力を育むことを重視しており、従来の知識量や技能スピードを競うようなテストではなく、PISAのような実用的な能力を測るテストで高い評価を受けています。
✅ フィンランドでは、社会構成主義に基づいた教育を実践しており、子どもたちが自ら意欲を持ち、経験を通して知識を構築していくことを支援しています。これは、知識は固定されたものではなく、変化し、共同作業の中で育まれていくという国際的な見解と一致しています。
さらに読む ⇒ イミダス出典/画像元: https://imidas.jp/jijikaitai/f-40-015-07-09-g226フィンランドでは、生徒が主体的に学ぶことを重視することで、国際的な学力調査で高い成績を収めているんですね。
フィンランドの教育は、国際的な学力調査の成績低下を受け、子ども中心の学びへと変化しつつあります。
従来の知識詰め込み型から、日常生活に根ざした「現象ベース学習」を取り入れるなど、教科横断的な学びを推進しています。
生徒は、自ら課題を見つけ、解決策を探求するアクティブな学習を通して、主体性を育んでいます。
フィンランドでは、教育の質を高めるために、教師の質向上にも力を入れており、修士号取得や継続的な研修が義務付けられています。
教員の社会的地位や待遇も高く、質の高い人材確保に貢献しています。
フィンランドの教育改革は、経済危機からの脱却に大きく貢献し、現在も世界で注目されています。
しかし、近年は、学力低下や子どものストレス増加といった課題も見られるようになり、教育改革の更なる進化が求められています。
フィンランドの教育改革は、日本の教育にも大きな示唆を与えてくれると思います。
フィンランドの「人生観の知識」授業と道徳教育
フィンランドの教育で生徒は何を学んでいる？
人生観の知識
最後の章は、フィンランドの「人生観の知識」授業についてです。
公開日:2024/12/12
✅ フィンランドでは、教育の平等を重視し、大学まで無料で学ぶことができます。また、学力テストや偏差値といった仕組みがなく、生徒自身が目標を設定し、それをどれだけ達成したかを自分で評価するシステムを採用しています。そのため、就職という概念がなく、卒業後はいくつかの仕事を経験してから自分に合った正社員のポジションを見つけるというスタイルが一般的です。
✅ フィンランドの学校では、人生観の知識という道徳に相当する科目を通して、自分の人生を生きる大切さや、他人の期待に合わせないこと、対話や議論の重要性を学んでいます。この科目では、死の床で後悔しない人生を送るために、自分自身の価値観に基づいて行動すること、そして他人を尊重した対話を通して共通点を見つけることの重要性を説いています。
✅ フィンランドでは、単身赴任という労働形態が存在せず、選挙の投票率も非常に高いなど、家族や社会全体の幸福を重視する文化が根付いています。これらの特徴は、教育や社会制度を通して育まれた結果であり、日本の教育や社会にも参考になる点が多いと言えるでしょう。
さらに読む ⇒【本ナビ】本のソムリエの一日一冊書評出典/画像元: https://1book.biz/2024/12/12/finland.htmlフィンランドでは、道徳教育を通して、自分の人生について深く考えることを学んでいるんですね。
フィンランドの教育は「人生観の知識」という授業を通じて、生徒に自分の人生、社会、そして世界について深く考える機会を提供しています。
宗教や倫理的な問題に対して、批判的に考え、対話を重視する姿勢を育むことを目的としている点が特徴です。
具体的な授業では、YouTube動画などを活用し、携帯電話の製造過程における労働問題や環境問題を考察し、消費行動とグローバル経済の関連性を考えさせます。
生徒はこれらの問題を通して、「良い人生とは何か」という問いを深く考え、自分なりの答えを探していくのです。
フィンランドの教育では、子どもの権利を重視し、少人数制によるきめ細やかな指導が実現されています。
これは、教育と医療を国の責任と捉えるフィンランドの社会構造に基づいています。
日本とフィンランドの道徳教育の違いは、批判的思考力の育成にあります。
フィンランドでは、生徒は自分自身に対しても批判的な視点を持つことを学び、民主主義社会における責任ある市民としての役割を担う準備をします。
岩竹美加子先生の新刊「フィンランドの高校生が学んでいる人生を変える教養」は、フィンランドの教育システムと、生徒たちが「人生観の知識」を通して学んでいる内容について詳しく解説しています。
フィンランドの教育は、自分の人生を主体的に生きるための指針を与えてくれるんですね。
本日は、フィンランドの教育についてお話しました。
💡 フィンランドの教育は、生徒の主体性を重視し、ウェールビングを大切にする教育システムです。
💡 人生観を育む「人生観の知識」という授業があり、生徒は自分の人生について深く考えます。
💡 フィンランドの教育は、日本の教育システムとは大きく異なり、世界中から注目されています。
