医学部定員増はなぜ？医師不足対策と将来への影響は？（医学部定員増、地域医療、医師確保）2025年度以降の医学部定員増、地域枠制度、医師偏在への対策

本日は、医学部定員増に関連する様々な話題について、詳しく見ていきましょう。

まずは、医学部定員が増加している背景や目的についてご紹介いたします。

医学部定員増の過去と現状

2025年度から、私立大学医学部で定員増が認可され、順天堂大学など24校が対象となりました。

地域医療への貢献と研究医育成を目的とし、地域枠と研究医枠が設けられています。

臨時増員枠組みも延長されることになりました。

大学受験2025】私大医学部、24大学が入学定員増

公開日:2024/10/24

✅ 文部科学省は、2025年度から私立大学医学部で定員増を認可する学則変更申請一覧を公表し、順天堂大学や日本医科大学など24校が対象となった。

✅ 定員増は、地域医師確保のための地域枠と研究医養成のための研究医枠によるもので、2024年度末期限の臨時増員枠組みは2025年度末まで延長される。

✅ 東京都内の7大学は特例での定員増となり、順天堂大学は33人増、昭和大学は21人増など、各大学の具体的な増員数が示されている。

さらに読む ⇒教育業界ニュース「ReseEd（リシード）」出典/画像元: https://reseed.resemom.jp/article/2024/10/24/9691.html

医学部定員増は、地域医療の医師不足解消に向けた重要な一歩ですね。

各大学の具体的な増員数が示されているのも、より具体的でわかりやすいです。

日本の医学部定員は、1973年の閣議決定以降、増減を繰り返してきました。

近年では、地域医療における医師不足の解消と研究医の養成を主な目的として、2008年以降増加傾向にあります。

2024年度には、ある大学の医学部入学定員が140名に増員され、東京都、新潟県、千葉県、埼玉県、静岡県、茨城県の地域枠と研究医養成枠に割り当てられました。

これは、地域医療への貢献と医師確保のため、文部科学省に増員計画を申請し認可されたものです。

地域医療への貢献、素晴らしいですね！僕も将来は地域医療に貢献できるような医師になりたいと考えています。詳細な情報ありがとうございます！

地域医療を支える地域枠制度

地域医療を支える地域枠制度について解説します。

2022年度から地域枠の定義が明確化され、卒業後の従事義務などが定められました。

離脱可能なケースも明示され、受験生が安心して制度を利用できるようになりました。

医学部の「地域枠」の定義を明確化し、受験生や医学部生に「誤解」が生じないように―医師需給分科会（2）

公開日:2020/09/08

✅ 2022年度から、地域枠の定義が明確化され、一般枠とは別枠で選抜、卒業後特定の都道府県で9年以上従事、都道府県のキャリア形成プログラムへの参加などが義務付けられる。

✅ 地域枠の定義を明確化し、受験生や入学生が誤解しないように、離脱可能なケース（退学、死亡など）を明示する。

✅ 医師需給分科会は、2022年度の医学部入学定員を現状と同水準とし、2023年度以降に臨時増の在り方を検討する。地域枠の名称についても議論がある。

さらに読む ⇒GemMed（旧メディ・ウォッチ）出典/画像元: https://gemmed.ghc-j.com/?p=35916

地域枠の定義が明確化されたのは、とても良いことだと思います。

誤解なく制度を利用できるようになるのは、地域医療を支える上で重要ですね。

地域医療を担う医師を増やすために、奨学金制度と地域での診療義務を組み合わせた地域枠制度が設けられています。

2023年度には、全国で71大学が地域枠を導入し、定員は961人に達しました。

しかし、依然として医師の偏在は課題であり、地域枠だけでなく、診療科選定枠やキャリア形成プログラムなど、様々な対策が講じられています。

地域医療を担う医師を増やすための、様々な制度設計がされているのですね。地域枠だけでなく、診療科選定枠やキャリア形成プログラムなど、多角的な対策が進められている点が興味深いです。