群馬県の高校入試、定員割れはなぜ？高校教育改革の現状と課題とは？群馬県公立高校、定員割れの増加と入試改革の行方

それでは、群馬県の高校教育を取り巻く現状と課題について、詳しく見ていきましょう。

群馬県の高校教育における現状と課題

群馬県の高校教育は、少子化の影響を受け、大きな転換期を迎えています。

定員割れを起こす学校が増加し、教育委員会も改革を進めています。

群馬県内公立高の倍率1.00倍 定員割れは過去最多 中学生進路希望調査

✅ 群馬県教委が発表した第2回進路希望調査の結果によると、県内公立高校全体の倍率は1.00倍で、前年同期と同じでした。

✅ 募集定員に達していない学校は38校と、比較可能な1993年度以降で最多となりました。

✅ 学校別の倍率では高崎経済大付属が1.39倍で最も高く、学科別では沼田（文理探究コース）の1.65倍がトップでした。

さらに読む ⇒上毛新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/581917

前年並みの倍率を維持している学校がある一方で、定員割れを起こす学校も多数存在するのは、興味深いですね。

学校ごとの魅力が問われています。

群馬県では、少子化の影響を受け、公立高校の定員割れが深刻化しています。

2023年度には、半数近くの公立高校が定員割れを起こし、その影響は地方だけでなく都市部にも及んでいます。

この状況を受けて、群馬県教育委員会は高校教育改革を進めており、2024年度からは入試が1回になるなど、大きな変化が起きています。

2023年度入試では、思考力、判断力、表現力を重視する学力検査が実施され、受検者平均点、合格者平均点ともに上昇しましたが、定員割れの増加は止まりませんでした。

なるほど、定員割れが深刻化しているんですね。思考力重視の試験というのは、今後ますます重要になってきそうですね。

2023年度入試の分析と定員割れの要因

2023年度の入試結果を分析し、定員割れの要因を深掘りします。

地域差や生徒の選択肢の多様化など、様々な要因が絡み合っています。

特集】公立高 定員割れ６割超を読み解く

✅ 群馬県の公立高校の進路希望調査で、定員割れを起こす学校の割合が過去最高の60.3%に達した。

✅ 公立志願者の割合は微増、私立志願者は微減であり、公立離れが進んでいるとは言えない。都市部とそれ以外の地域で倍率格差が広がっており、周辺地域への通学のしやすさが影響している可能性が指摘されている。

✅ 県教委は高校再編について未定としている一方で、専門家は定員割れの状況から何らかの手が打たれる可能性を予測。受験生に対しては、倍率が学校の良し悪しを示すものではないため、最後まで希望する高校への準備を進めるよう呼びかけている。

さらに読む ⇒みんなの学校新聞 - みんなで創る 投稿型広域学校新聞みんなの学校新聞出典/画像元: https://np-schools.com/news/11700

定員割れの背景には、様々な要因が複雑に絡み合っていることが分かります。

生徒の選択肢が増えるのは良いことですが…。

2023年度の群馬県公立高校入試では、募集定員11435人に対し、志願者数は11596人、合格者数は10732人でした。

しかし、定員割れを起こす学校が増加し、30校が欠員5人以上となり再募集を実施する事態となりました。

この背景には、少子化による生徒数の減少に加え、私立高校の授業料軽減や広域通信制高校の台頭など、生徒側の選択肢の多様化があります。

都市部とそれ以外の地域での倍率格差も見られ、高崎市や前橋市へのアクセスが良い地域は倍率が高く、人口減少が深刻な桐生市では、周辺地域からのアクセスが良好なため堅調な倍率を維持しています。

少子化の影響だけでなく、私立の授業料や通信制高校の台頭も、公立離れの一因になっているんですね。選択肢が増えるのは良いことです。