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具体美術協会とは?吉原治良を中心に革新的な表現を追求した前衛美術グループの軌跡とは?芦屋発祥、前衛美術グループ「具体」の革新的な表現の世界

戦後日本の美術界に革命を起こした「具体美術協会」!吉原治良を中心に、絵画、彫刻、パフォーマンスなど、既成概念を打ち破る自由な表現を追求。白髪一雄、田中敦子ら、個性あふれる作家たちが世界を舞台に活躍しました。「具体美術宣言」のもと、物質と精神の融合を目指し、革新的な作品を生み出し続けた18年間。その軌跡を、展覧会で体感せよ!

具体美術協会とは?吉原治良を中心に革新的な表現を追求した前衛美術グループの軌跡とは?芦屋発祥、前衛美術グループ「具体」の革新的な表現の世界

📘 この記事で分かる事!

💡 具体美術協会は、1954年に吉原治良を中心に結成され、絵画、彫刻、パフォーマンスなど、多岐にわたる表現を行った前衛美術グループです。

💡 「具体」は、従来の美術の枠にとらわれず、斬新な発想と実験的な試みで、戦後の日本の美術界に大きな影響を与えました。

💡 国内外で再評価が進み、2022年には大規模な展覧会が開催されるなど、その活動は現代の美術にも影響を与え続けています。

本日は具体美術協会について、その誕生から現代における再評価まで、その軌跡を追っていきましょう。

具体美術協会の誕生と革新的な表現

具体美術協会はどんなグループだった?

戦後の革新的美術グループ

具体美術協会の誕生とその革新的な表現について見ていきましょう。

大胆で自由な前衛グループの作品県立美術館で「今こそGUTAI」展

公開日:2020/11/19

大胆で自由な前衛グループの作品県立美術館で「今こそGUTAI」展

✅ 兵庫県立美術館で「今こそGUTAI」展が開催され、芦屋発祥の前衛グループ「具体美術協会」(具体)の館蔵品が展示される。

✅ 「具体」は、吉原治良を中心に1954年に結成され、大胆な抽象画やパフォーマンスなど自由な創造性を発揮した。

✅ 本展では、白髪一雄や元永定正といったスター作家の作品に加え、女性作家たちの活躍や、60年代に加入した新世代の表現も紹介される。また、山村コレクションの重要性を再確認する機会ともなる。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/detail.shtml?url=news/odekake-plus/news/pickup/202011/13875676

具体の作品は、自由な発想と実験精神に満ち溢れていますね。

白髪一雄さんの力強い作品や、女性作家たちの活躍も印象的です。

1954年、戦後日本の前衛美術グループとして、画家吉原治良を中心に具体美術協会(具体)が結成されました。

具体は、絵画や彫刻にとらわれず、インスタレーションやパフォーマンスなど、様々な表現を取り入れ、常に新しい表現を追求する革新的なグループでした

吉原は会員たちに『人のまねをするな』と課題を与え、従来の美術概念にとらわれない自由な表現を求めました。

具体には、白髪一雄、田中敦子など、現在でも著名な作家が参加し、海外でも活躍しました。

ニューヨークのグッゲンハイム美術館での回顧展など、現在でも高い評価を受けています。

具体美術協会は、戦後の日本の現代アートシーンに大きな影響を与え、その革新的な表現方法は、今日の美術にも色濃く残っています。

吉原治良さんの『人のまねをするな』という言葉は、とても刺激になりますね。自分自身の表現を追求することの大切さを改めて感じました。

具体の活動開始と理念の確立

具体美術協会の活動はどんなことから始まった?

機関誌と展覧会

具体の活動開始と理念の確立について見ていきましょう。

具体】を知るつのキーワード。戦後の芦屋で生まれた美術家集団について、大規模な回顧展が開催されるいまこそ知る
具体】を知るつのキーワード。戦後の芦屋で生まれた美術家集団について、大規模な回顧展が開催されるいまこそ知る

✅ 「具体」は、戦後美術史に大きな影響を与えた前衛美術グループで、1954年に吉原治良をリーダーとして結成されました。

✅ 「具体」は、独自の表現方法の探求を重視し、絵画、彫刻、パフォーマンスなど、様々な分野で実験的な作品を生み出しました。

✅ 「具体」は、戦後の新しい社会状況や文化状況の中で、従来の美術の枠組みを超えた新しい表現の可能性を探求し、国際的に評価されました。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/gutai-3-keywords-2022-10

「具体」は、既存の価値観にとらわれず、新しい表現を追求したことが素晴らしいですね。

吉原治良の『具体美術宣言』は、その理念を明確に示していますね。

具体の活動は、機関誌『具体』の刊行と「具体美術展」の開催から始まりました。

東京での展示では、作品に「内容がない」という批判を受けましたが、具体のメンバーは、既存の価値観にとらわれない自由な表現に自信を持っていました。

1956年には、吉原治良が『芸術新潮』で「具体美術宣言」を発表し、物質や精神の概念を基に、具体の理念を明確にしました

この宣言は、物質と精神の関係アンフォルメルの受容といった観点から、具体の理念を明確に示し、具体の活動の根幹をなすものであり、後の美術界に大きな影響を与えました。

「具体」のメンバーが、既存の価値観にとらわれなかったという点が、とても興味深いです。彼らの表現は、私たちにも影響を与えそうです。

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具体美術協会、革新的な表現で戦後美術を革新。大阪万博で活動を広げ、国際的な評価を獲得。2022年の大規模回顧展で、その多様性と精神性を再検証。