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木村泰子氏の教育論:未来を生き抜く力を育む教育とは?大空小学校の教育実践と、現代社会における教育の課題

予測不能な時代を生き抜く力を育む教育とは?大阪市立大空小学校初代校長・木村泰子氏が提唱する、子どもたちの「見えない学力」を伸ばすための4つの力と、学校・社会全体での意識改革。スマホ育児が子どもに与える影響、不登校や障がいを持つ子どもへの教育など、具体的な事例を通して、未来を担う子どもたちのために私たちができることを考えます。

木村泰子氏の教育論:未来を生き抜く力を育む教育とは?大空小学校の教育実践と、現代社会における教育の課題

📘 この記事で分かる事!

💡 木村泰子氏は、『見えない学力』を育むことを重視し、子どもたちが自ら考え、行動する力を養う教育を提唱しています。

💡 大空小学校での実践を通して、障がいの有無に関わらず、全ての子どもたちが共に学び成長できる環境づくりを目指しています。

💡 スマホ育児の課題や、現代の子どもたちが抱える問題について言及し、未来の教育のあり方を考察しています。

本日は、未来を担う子どもたちの教育について、木村泰子氏の考えを中心に、分かりやすく掘り下げていきます。

まず、この記事全体を通してのポイントを3つご紹介します。

木村泰子氏の教育理念:未来社会を生き抜くための力

未来社会で必要な力は?

「見えない学力」

木村泰子氏の教育理念について深く掘り下げていきます。

未来を生き抜くために必要な4つの力とは?。

大空小の初代校長・木村泰子、予測不能な社会生きる子どもに必要な「つの力」学力や他者評価で測る限り「本当の幸せ」はない

公開日:2022/06/14

大空小の初代校長・木村泰子、予測不能な社会生きる子どもに必要な「つの力」学力や他者評価で測る限り「本当の幸せ」はない

✅ 木村泰子氏は、変化の激しい未来を生きる子どもたちにとって、従来の「良い学校に行って良い会社に入れば良い人生が送れる」という価値観は通用しないと主張しています。

✅ 子どもたちが不確実な未来で生きていくための力として、木村氏は「人を大切にする力」「自分の考えを持つ力」「自分を表現する力」「チャレンジする力」の4つの力を重要視し、これらを伸ばすことで「見えない学力」を育成すると説明しています。

✅ 「見えない学力」を育成することで、子どもたちは自ら問題を解決し、変化に対応できるようになり、結果として「見える学力」である学力テストの成績にも良い影響を与えることを木村氏は強調しています。

さらに読む ⇒東洋経済×出典/画像元: https://toyokeizai.net/articles/-/579526

木村泰子氏の教育論は、現代社会の課題を踏まえ、子どもたちが自律的に生きる力を育むことに重点を置いています。

特に、見えない学力の重要性は、これからの時代を生きる上で非常に重要だと感じます。

木村泰子氏は、大阪市立大空小学校の初代校長として、子どもたちが生き抜く未来の社会を予測し、それに必要な力を育む教育を実践してきました。

現代社会は予測不能な状況が多いため、従来の「いい学校に行っていい会社に入れば人生が成功する」という考え方は通用しないと主張します。

木村氏は、子どもたちが将来直面するであろう「想定外」の事態をクリアするために、4つの力を重要視しています。

それは、「人を大切にする力」「自分の考えを持つ力」「自分を表現する力」「チャレンジする力」です。

これらの力は、「見えない学力」を育み、結果として「見える学力」にも良い影響を与えることを実証してきました。

「見えない学力」とは、従来の学力テストで測れない、問題解決能力やコミュニケーション能力、主体性、共感力などを指します

木村氏は、子どもたちが「見えない学力」を育むためには、大人たちが子どもを信じ、安心できる環境を提供することが重要だと訴えています。

木村泰子氏が提唱する4つの力は、まさに自分自身が社会で活躍していく上で必要な要素だと感じました。自己成長のために、これらの力を意識して行動していきたいです。

教育のあり方:子どもの主体的学びを支援する

子どもの主体的学びを支援するために、教員は何をすべき?

事実を起点に、寄り添う

教育のあり方についてです。

『学び方を教える』ことの重要性を示す木村泰子先生の教育実習でのエピソードとは?。

木村泰子の「学びは楽しい」#】「子どもが主語の授業」をつくるために
木村泰子の「学びは楽しい」#】「子どもが主語の授業」をつくるために

✅ 木村泰子先生は、教育実習で「教育の神様」と呼ばれていた先生の道徳の授業を経験し、その授業が「知識を教える」ことと「学び方を教える」ことの重要性を示すものだと認識した。

✅ 先生は、子どもたちに直接何かを教えるのではなく、紙吹雪を散らして掃除の課題を提示し、子どもたちが自ら考え、行動することを促した。その結果、子どもたちは授業後、掃除の時間に積極的に行動するようになった。

✅ 木村先生は、同じ指導案でも子どもたちの反応が異なることから、「学び方」を教えることの重要性を感じ、子どもたちが自ら学び、考え、行動できるような授業づくりに取り組むようになった。

さらに読む ⇒みんなの教育技術小学校教員のための教育情報メディア小学館出典/画像元: https://kyoiku.sho.jp/158737/

木村先生の「学び方を教える」という考え方は、非常に共感できます。

子どもたちが自ら学び、問題解決能力を身につけることが、これからの時代には不可欠です。

教員の役割も変化していく必要があるでしょう。

木村泰子先生による教育のあり方についての連載では、教員の仕事の最上位の目的を改めて考え、子どもの事実を起点とした教育の重要性を訴えています。

従来の学校教育では、教員が主語となり、子どもを『学級経営』という列車に乗せることが目標でした。

しかし、現代社会では、子どもの主体的学びを支援し、個々の成長を促すことが求められています

特に近年、子どもの自殺や不登校が深刻化する中、学校が子どもにとって安心安全な場所であることを保証することが重要です。

教員は、完璧な授業準備や子どもたちの行動管理に固執するのではなく、子どもの声を聞き、寄り添い、個々のニーズに応じた教育を提供する必要があります。

そのためには、教員自身も従来の教育観から脱却し、子どもの事実を認め、受け入れる柔軟な姿勢を持つことが重要です。

学校が教育の場として機能するためには、教員、保護者、そして社会全体で子どもの主体的学びを支援する意識改革が必要です。

子どもたちが主体的に学べる環境を整えることの重要性を改めて認識しました。自分の周りの大人たちにも、この考え方を広めていきたいです。

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スマホ育児の闇、大空小学校校長・木村泰子氏と石井光太氏が語る!子どもの未来を考えるオンラインイベント。現場の声から見える問題とは?