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女子枠入試とは?理工系大学の女子学生比率向上を目指す取り組みとは?女子枠入試の現状と課題:大学、企業、社会の変化

理工系女子を応援!芝浦工業大学を筆頭に、大学入試で広がる「女子枠」の波。女子比率向上、多様性、そして学生の意欲UPに繋がるか? 導入の背景、効果、課題を徹底解説。2025年度には倍増する女子枠設置大学。女性技術者採用需要の高まり、社会からの期待に応えるべく、その未来を考察します。

女子枠入試とは?理工系大学の女子学生比率向上を目指す取り組みとは?女子枠入試の現状と課題:大学、企業、社会の変化

📘 この記事で分かる事!

💡 多くの大学が、理工系学部の女子学生比率を向上させるため、女子枠入試を導入しています。

💡 女子枠入試は、大学全体の多様性を高め、学生の学習意欲向上にも繋がっています。

💡 女子枠導入には、公平性や逆差別といった課題も存在しますが、その効果と今後の展望について解説します。

本日は、理工系学部における女子学生比率向上を目指す「女子枠」について、様々な角度から解説していきます。

まずは、女子枠導入の具体的な事例から見ていきましょう。

芝浦工業大学の女子枠導入とその効果

芝浦工業大学は女子比率向上のため、どんな施策を実施した?

女子枠導入

本章では、芝浦工業大学の女子枠導入の具体的な取り組みと、その効果について見ていきます。

女子学生比率%に向けた、芝浦工業大学の入試改革
女子学生比率%に向けた、芝浦工業大学の入試改革

✅ 芝浦工業大学は、女子学生比率30%を目標に掲げ、女子学生の獲得に向けた取り組みを積極的に行っている。

✅ 女子学生向けに、入試制度の改革や奨学金給付制度の充実、女子高校との教育連携など、多角的な施策を展開している。

✅ 特に、女子高校との連携では、研究室体験プログラムを実施し、女子生徒に理工学分野の魅力を伝えることで、進路選択の幅を広げている。

さらに読む ⇒芝浦工業大学出典/画像元: https://www.shibaura-it.ac.jp/headline/detail/20240225_7070_903.html

なるほど、女子枠導入によって女子学生比率は確実に上昇しているんですね。

授業の多様性が増すという点も、非常に興味深いです。

パソコンの授業で戸惑う学生もいるとのことですが、努力で克服しているというのも素晴らしいですね。

芝浦工業大学は、2018年度入試から理工系学部における女子比率向上のため、女子枠を導入しました。

女子枠導入により、大学全体の女子比率は16.4%から19.8%に上昇し、一部学科では3割を超えるなど、効果が見られています。

女子枠を利用した学生からは、入学当初は男子学生の多さに戸惑うものの、授業を通して男女差を感じにくくなるとの意見が出ています。

一方で、パソコンを使った授業で男子学生のスピードに焦りを感じたという学生もいますが、地道な努力で力をつけていく傾向にあるため、2年生になる頃には男女差を感じなくなるようです。

芝浦工業大学は、女子枠導入によって授業の多様性が増し、学生たちの意欲向上にもつながっていることを実感しています

女子枠導入によって多様性が増し、学生の意欲向上にもつながっているという点が印象的でした。自分も、多様な価値観に触れることで、視野を広げたいと思いました。

女子枠導入の背景と議論

女子枠は逆差別?理工系女子増加の課題は?

女子比率向上、議論も。

本章では、女子枠導入の背景にある文部科学省の奨励や、産業界からのニーズの高まりといった点に焦点を当てて解説していきます。

逆差別」の声もある中、大学理工系学部の「女子枠」入試が急増している必然女性の分野進出は日本経済にとっても重要

公開日:2024/05/16

逆差別」の声もある中、大学理工系学部の「女子枠」入試が急増している必然女性の分野進出は日本経済にとっても重要

✅ 近年、理工系学部における「女子枠入試」の導入が急増しており、2023年度以降に導入した大学が全体の87.5%を占める。その背景には、文科省の奨励と、産業界や自治体からの女性の理工系人材に対するニーズの高まりがある。

✅ 女子枠導入の効果は顕著で、導入大学では女子学生比率が10~30%向上し、学部の多様性と活性化、優秀な女子学生の獲得、ジェンダーバランス改善につながっている。

✅ 回答した24大学すべてが来年以降も女子枠の継続を表明しており、今後さらに導入が進むことが予想される。女子枠入試は理工系分野におけるジェンダーギャップ解消に有効な手段として、日本の大学においてもその重要性が認識されつつある。

さらに読む ⇒東洋経済×出典/画像元: https://toyokeizai.net/articles/-/753960

女子枠導入が、理工系分野におけるジェンダーギャップ解消に有効な手段として認識されつつあるのは素晴らしいですね。

ただ、「逆差別」という議論があることも理解しておく必要があります。

今後の動向に注目ですね。

女子枠は、一般選抜よりも数学のレベルがやや低く、eラーニングによるフォロー体制も整っているため、意欲的な女子学生が学びやすい環境を提供しています。

女子枠導入は、理工系学部の女子比率が国際水準よりも低い現状を改善する取り組みとして、他の大学でも広がりを見せています。

しかし、「なぜ女子にだけ枠を設けるのか」といった声もあり、逆差別ではないかという議論も存在します

芝浦工業大学は、今後も女子比率を高める取り組みを継続し、理工系分野における女性の活躍を促進していく予定です。

女子枠導入は、理工系分野の多様性を高めるための重要な一歩だと思います。しかし、同時に、公平性や差別といった問題についても議論を深める必要があると感じました。

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理工系学部の女子枠が急増!2025年度は倍増。多様性確保へ、女子学生の進学を後押し。課題も浮き彫りに、真のジェンダー平等へ向けた道筋を探る。