カール・ラガーフェルド展「Karl Lagerfeld: A Line of Beauty」とは?(メットガラ、安藤忠雄、批判も?)METガラ2023:カール・ラガーフェルドの世界
ファッション界の巨匠、カール・ラガーフェルドの美学に迫る展覧会「Karl Lagerfeld A Line of Beauty」がメトロポリタン美術館で開催。65年にわたるキャリアを彩る約150点の衣装とスケッチが、彼の創造性と、「美」の探求を紐解く。安藤忠雄が手掛けた空間演出も必見。天才デザイナーの功績を称える一方で、過去の発言に対する議論も提起。ファッション、建築、そして思考を刺激する、貴重な回顧展。
💡 メトロポリタン美術館で開催された「Karl Lagerfeld: A Line of Beauty」展では、彼のデザイン哲学と創作プロセスが明らかに。
💡 安藤忠雄氏との交流や、METガラでの安藤氏による空間デザインにも注目し、多角的にカール・ラガーフェルドに迫ります。
💡 展覧会への批判や倫理的な問題についても触れ、ファッション業界における彼の功績と課題を考察します。
本日は、ファッション界の巨匠、カール・ラガーフェルドに焦点を当てた展覧会について、様々な角度から見ていきましょう。
カール・ラガーフェルドの美学を称える展覧会「Karl Lagerfeld A Line of Beauty」
カール・ラガーフェルド展で何が展示されるの?
衣装とスケッチ
本章では、メトロポリタン美術館で開催されたカール・ラガーフェルドの回顧展「Karl Lagerfeld: A Line of Beauty」について詳しく見ていきます。
彼のデザインの軌跡を辿り、その美学に迫ります。
公開日:2023/05/01

✅ カール・ラガーフェルドの回顧展「Karl Lagerfeld: A Line of Beauty」が、5月5日から7月16日までニューヨークのメトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートで開催されます。
✅ 展覧会では、シャネル、フェンディ、クロエなどカールが手がけたブランドのアーカイブ衣装、スケッチ、ドキュメンタリー映像などが展示され、彼の創作プロセスやデザインへのこだわりが明らかになります。
✅ 今回の展覧会は、イギリスの風刺画家ウィリアム・ホガースの著書「美の解析」から着想を得ており、カールのデザインにおける曲線と直線の美しさ、そしてその対比が、彼のデザインに多様性と深みをもたらしたことがわかります。
さらに読む ⇒【】ファッション・ビューティー・セレブの最新情報出典/画像元: https://www.vogue.co.jp/article/met-exhibition-karl-lagerfeld-a-line-of-beautyカールのデザインは、曲線と直線の対比によって表現され、多様性と深みをもたらしました。
初期のキャリアから各ブランドの代表作まで、彼の創造性を堪能できる展示です。
2023年5月5日から7月16日、ニューヨークのメトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートにて、「Karl Lagerfeld A Line of Beauty」展が開催されます。
この展覧会は、ファッション界の巨匠カール・ラガーフェルドの65年にわたるキャリアを称えるもので、シャネル、フェンディ、クロエ、カール・ラガーフェルド自身のブランドなど、彼が手がけた数々のブランドから厳選された約150点の衣装が展示されます。
展示される衣装は、カールのスケッチとともに展示され、彼の創作プロセスや、トップ裁縫師との密接な関係性などが浮き彫りになります。
「Karl Lagerfeld A Line of Beauty」という展覧会のタイトルは、イギリスの風刺画家ウィリアム・ホガースの著書「美の解析」に着想を得ています。
ホガースは、S字曲線を「美」の象徴と捉えていましたが、カールにとってラインは、相反するようでいて補完し合う、曲線と直線によって表現されていました。
曲線は歴史主義やロマン主義、直線はモダニズムやミニマリズムを象徴し、彼の幅広い影響を物語っています。
展覧会は、カールの初期のキャリアに焦点を当てた展示室から始まります。
その後、彼が手がけた各ブランドの代表的なコレクションが、年代順に展示されます。
「Karl Lagerfeld A Line of Beauty」展は、ファッション界の巨匠カール・ラガーフェルドの創造性を称え、彼のデザインにおける「美」の概念を再解釈する、貴重な機会となるでしょう。
カール・ラガーフェルドの創造性やデザインへのこだわりが、多角的に紹介されているのが興味深いです。特に、彼のデザインにおける曲線と直線の対比という視点が、新鮮でした。
カール・ラガーフェルドと安藤忠雄の交流
カール・ラガーフェルドと安藤忠雄の交流は、どんなきっかけで始まったの?
ヴィトラでの出会い
カール・ラガーフェルドと安藤忠雄氏の交流について掘り下げます。
二人の出会いから、安藤氏が手がけた空間デザインまで、その深いつながりを見ていきましょう。

✅ 2023年のメットガラでは、安藤忠雄がセンターピースのデザインを担当しました。
✅ 安藤忠雄は長年の友人であるカール・ラガーフェルドへのオマージュとして、リサイクルされたペットボトルを用いた作品を制作しました。
✅ 安藤忠雄は今回のメットガラに合わせて、カール・ラガーフェルドのキャリアを探求する展示『Karl Lagerfeld: A Line of Beauty』の内部デザインも手がけています。
さらに読む ⇒フロントロウ|海外セレブニュースやトレンド、社会問題を発信出典/画像元: https://front-row.jp/_ct/17626500安藤忠雄氏が、カール・ラガーフェルドをオマージュした作品を制作。
二人の建築とデザインに対する情熱が、今回の展覧会でも表現されていることに感銘を受けました。
写真家としても活躍したカール・ラガーフェルドと建築家安藤忠雄の交流は、90年代初頭にドイツ・ヴィトラでの出会いから始まりました。
カールは安藤の建築を深く尊敬し、永遠の空間創造に魅力を感じていました。
安藤はカールの依頼で別荘の設計をほぼ完成させていましたが、実現には至りませんでした。
カールは読書家だった安藤に建築・美術の本を送り続け、パリ滞在中には必ず安藤に連絡を取って会っていました。
安藤はカールのカメラに対する情熱、そしてクリエイティブなデザイナーでありながら優れた経営者であったこと、時代を読む力と創造力のバランス感覚を高く評価しています。
カールは安藤の建築を「大きな宇宙」と表現し、その魅力に深く共感していました。
今回の『Karl Lagerfeld A Line of Beauty』展では、安藤はカールとの交流を通して培われた建築への情熱を空間構成に込めています。
カールと安藤忠雄氏の交流は、互いの才能を認め合い、刺激し合う関係性だったことがよくわかりました。安藤氏が空間構成に込めた思いにも注目したいです。
次のページを読む ⇒
カール・ラガーフェルド回顧展、メトロポリタン美術館で開催!デザイン界の巨匠の軌跡を、華やかなMETガラと共にお届け。彼の創造性と、時代を超えた影響力を体感せよ。