俵万智の短歌の世界へようこそ!- ホスト万葉集から代表作まで、現代短歌の魅力とは?ホスト短歌から「サラダ記念日」まで - 俵万智の世界
歌集『サラダ記念日』で現代短歌ブームを巻き起こした俵万智。彼女が『ホスト万葉集』の選者になった背景から、ホストと短歌の意外な親和性を紐解きます。代表作「この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日」に代表される、日常を鮮やかに切り取る俵万智の短歌。その魅力と、時代を超えて愛される理由を、珠玉の作品を通して解説します。彼女の言葉は、あなたの心にもきっと響くはずです。
💡 「ホスト万葉集」や代表作「サラダ記念日」を通して、俵万智さんの短歌に触れ、短歌の奥深さを知る。
💡 恋愛、日常、自然…様々なテーマを詠んだ俵万智さんの短歌を通して、表現の多様性と短歌の魅力を再発見する。
💡 俵万智さんの作品が、なぜ現代短歌の代表作として愛され続けているのか、その理由を探る。
それでは、俵万智さんの短歌の世界への旅、第一章からスタートです。
俵万智と『ホスト万葉集』
俵万智さんが「ホスト万葉集」の選者に?
ホストの短歌に共感したから
俵万智さんが選者として参加した「ホスト万葉集」を通して、現代社会と短歌の意外な接点を探ります。

✅ 新宿・歌舞伎町で働くホストたちの短歌をまとめた「ホスト万葉集」の第2弾が出版され、歌人3名による選歌・構成で375首が掲載されている。
✅ 本書は、2018年の歌集リリースイベントがきっかけで、ホストの歌会がスタートし、コロナ禍でオンライン開催されるようになった。
✅ ホストの代表である手塚マキさんは、歌舞伎町を舞台にした著書「新宿・歌舞伎町 人はなぜ<夜の街>を求めるのか」を出版し、街の歴史や多様性、コロナ禍で行政とホストクラブをつなぎ、感染拡大防止に尽力した経験などを記している。
さらに読む ⇒新宿経済新聞出典/画像元: https://shinjuku.keizai.biz/headline/2964/これは、短歌とホストという異色の組み合わせが、互いに刺激し合い、新しい表現を生み出している興味深い事例ですね。
俵万智さんが『ホスト万葉集』の選者になったきっかけは、歌人の小佐野彈さんからのお誘いでした。
俵さんは、恋愛や愛の歌を扱う短歌と、恋愛を職業とするホストは相性がいいと感じ、短い言葉で思いを伝えることに長けていることから、短歌との親和性を感じたと言います。
また、ホストの世界に誇りを持つ手塚マキさんの後輩への教育熱心さに共感し、ホストにも短歌に触れてもらいたいという思いから参加を決めたそうです。
選考基準としては、歌に思いがこもっていることはもちろんのこと、架空のホストが歌舞伎町で成長していく物語として構成されるように、短歌の技術が向上していく様子がわかる作品を選んだとのこと。
俵さんは、ホストの歌から、彼らの世界観や、普遍的な愛の姿、喜怒哀楽を感じることができたと語っています。
特に、ホストと客の関係は、アイドルとファンの関係に近いと捉え、お金を使うことで相手を応援する「推し」の感覚に通じる部分があると感じたそうです。
また、ホスト業界用語も新鮮で、短歌に新しい言葉が取り入れられることは良いことだと評価しています。
俵さんは、ホストたちには日頃から短歌作りを続けることを勧めており、短歌はリズムを重視しますが、ルールに縛られることなく自由に表現できるものであることを伝えています。
ホストの方々の短歌に対する真摯な姿勢に感銘を受けました。短歌を通して自己を表現しようとする姿は、大変刺激になりますね。
俵万智の代表作「サラダ記念日」
「サラダ記念日」は何を記念する日?
恋人が作ったサラダの日
教科書にも載る俵万智さんの代表作「サラダ記念日」を通して、彼女の短歌の魅力を具体的に解説します。
公開日:2021/01/23

✅ この記事は、俵万智さんの口語短歌「サラダ記念日」について解説しています。
✅ 短歌の背景として、口語短歌の特徴や俵万智さんの経歴、そして「サラダ記念日」が生まれた経緯が紹介されています。
✅ さらに、短歌の鑑賞ポイントとして、作者の心情や歌に込められたメッセージ、そして言葉選びの工夫などが解説されています。
さらに読む ⇒おいどんブログ出典/画像元: https://oidon5.hatenablog.com/entry/2021/01/23/200000日常の何気ない瞬間を切り取り、普遍的な感情を表現する力は、まさに俵万智さんの真骨頂ですね。
俵万智の代表作である「この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日」は、1987年に発表された歌集『サラダ記念日』のタイトルにもなっている作品です。
この歌は、現代語で書かれた日常的な内容と、恋愛の喜びや幸せをストレートに表現していることが特徴です。
歌の内容は、恋人が作ったサラダを「この味がいいね」と褒めたことから、その日を「サラダ記念日」にしようという、何気ない日常の一コマを描いたものです。
この歌には、現代短歌の特徴である「句切れなし」の表現や「体言止め」が使われています。
句切れがないことで、歌に流れるようなリズムを生み出し、体言止めによって、読者に想像力を掻き立てる効果を生み出しています。
また、この歌は、字余りを用いることで、現代の会話のような自然なリズムを生み出していることも特徴です。
日常を短歌にする、という表現方法に、とても共感しました。私も、日々の出来事を短歌にしてみようと思います。
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短歌ブームを巻き起こした俵万智の世界へ。代表作から最新作まで、平易な言葉で綴られた短歌の魅力を解説。人生や自然を歌う、珠玉の作品たち。