ピカソ(Pablo Picasso)の芸術と陶芸:作風変遷から女性問題、陶芸への挑戦まで?20世紀美術界の巨星 パブロ・ピカソ:芸術、女性問題、陶芸
20世紀を代表する巨匠、パブロ・ピカソ。絵画、彫刻、陶芸… 多彩な才能で世界を魅了した彼の芸術を紐解きます。初期の「青の時代」から晩年の陶芸作品まで、作風の変化は、彼が生きた時代と深く結びついています。特に晩年の陶芸への情熱は、戦争の傷跡を癒し、新たな表現を切り開きました。ピカソの創造の軌跡を、今、辿りましょう。
💡 パブロ・ピカソは、絵画、彫刻、版画など多岐にわたる分野で活躍し、キュビスムなど革新的な表現を生み出した20世紀最大の芸術家の一人です。
💡 ピカソは、青の時代、バラ色の時代など、自身の人生や周囲の環境に影響を受けながら作風を変化させ、多様な表現方法を追求しました。
💡 晩年、ピカソは南フランスで陶芸と出会い、絵画とは異なる自由な表現方法で、数多くの陶器作品を制作し、新たな芸術領域を開拓しました。
さて、今回は20世紀を代表する芸術家、パブロ・ピカソの知られざる側面に迫ります。
彼の芸術的功績はもちろんのこと、晩年の陶芸への情熱、そして現代の視点からは見過ごせない、女性問題についても触れていきます。
20世紀を代表する芸術家、パブロ・ピカソ
ピカソはどんな分野で活躍したの?
絵画、彫刻など
本章では、20世紀美術に大きな影響を与えたパブロ・ピカソの芸術と人生を紐解きます。
彼の天才的な才能と、その影に潜む女性問題について、客観的な視点から見ていきましょう。

✅ 天才芸術家パブロ・ピカソは、比類なき才能で美術界に革命を起こした一方で、近年は女性差別的な言動が問題視されています。この記事は、彼の芸術と人生の両側面を掘り下げ、その複雑な人間像に光を当てます。
✅ ピカソは、女性を「女神か、ドアマットか」と見なし、結婚も「妻を変えるときは前の妻を燃やすべきだ」と発言するなど、現代においては許容されない女性観を持っていました。彼の多作さと性欲は並外れており、多くの女性をミューズとしながらも、その関係はしばしば虐待的なものでした。
✅ しかし、ピカソは識字障害を抱えながらも幼い頃から類まれな芸術的才能を発揮していました。父親の影響を受け、画家の道を歩み、その卓越した才能は数々の傑作を生み出し、現代美術に大きな影響を与えました。彼の業績は否定できない事実であり、彼の功績を無視することは、アートの歴史の一部を見逃すことになるでしょう。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/2236ピカソの芸術的才能は紛れもない事実ですが、現代の価値観からすると、彼の女性に対する考え方は問題視されるべき点が多くあります。
芸術と倫理観のバランスを考える良い機会ですね。
パブロ・ピカソは、20世紀最大の画家として知られ、スペインのマラガ出身です。
彼は絵画だけでなく、彫刻、版画、陶芸、舞台芸術、詩など幅広い分野で活躍し、世界で最も多作な美術家としてギネスブックに認定されています。
ピカソは幼い頃から絵を描き始め、初期から晩年まで様々な作風を展開しました。
彼の作風は彼が関係を持った女性たちや、アフリカ彫刻などの影響を受けて変化していきました。
ピカソの作品って、教科書でしか見たことなかったんですよね。彼の人生背景や女性問題について知ることで、作品の見方も変わりそうです。深く知ることで、より作品を楽しめそうですね!
ピカソの作風変遷:時代とテーマ
ピカソの作品は何つの時代区分に分けられる?
7つの時代
ピカソの作風は、時代とともに大きく変化しました。
青の時代、バラ色の時代、キュビスム、そして晩年の作風まで。
それぞれの時代背景と作品の特徴を見ていきましょう。
公開日:2020/01/22

✅ 今秋のパリでは複数の美術館でピカソ展が開催され、特にオルセー美術館では1900年から1906年までの初期の作品に焦点を当てた「ピカソ」展が開催されている。
✅ 本展では、ピカソがパリに出てきた19歳のころからの作品を展示しており、青の時代、バラ色の時代の作品が多く見られる。
✅ 特に青の時代の作品は、親友の死や貧困の現実を描いたものが多く、暗く寂寥とした印象を与える。一方、バラ色の時代はサーカスの人々や恋人を描いた作品が多く明るい印象だが、青の時代の強烈な印象に比べると物足りないと感じる人もいるかもしれない。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://ovninavi.com/picasso-bleu-et-rose-%E3%83%94%E3%82%AB%E3%82%BD-%E9%9D%92%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%A8%E3%83%90%E3%83%A9%E8%89%B2%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%80%82/ピカソの作風の変化は、彼の人生における様々な経験や、周囲の環境からの影響を如実に表していますね。
時代ごとの作品を比べてみるのも面白そうです。
ピカソの作風は、大きく7つの時代に分けられます。
青の時代(1901-1904)は、うつ病や親友の死によって孤独や悲しみをテーマにした作品が多く、青みがかった色彩が特徴です。
バラ色の時代(1904-1906)は、恋人と出会い明るい色彩の作品が増え、サーカス団員やピエロなどを描いた作品が多いです。
アフリカ彫刻の時代(1907-1909)は、アフリカ彫刻の影響を受けた立体的な表現が特徴です。
キュビスムの時代(1909-1919)は、対象物を幾何学的に分解して再構成するキュビスムという画風が確立されました。
新古典主義の時代(1917-1925)は、古典的な形式や構図を取り入れた作品が増えました。
シュルレアリスムの時代(1925-1936)は、無意識の世界や夢を表現したシュルレアリスムの影響を受けた作品が増えました。
晩年の作品(1930年代以降)は、スペイン内戦や第二次世界大戦などの影響を受け、戦争や暴力、人間の苦しみをテーマにした作品が増えました。
ピカソって、こんなに色々な作風があったんですね!青の時代とバラ色の時代、名前は聞いたことありましたが、それぞれの作品の特徴は知りませんでした。今度、美術館でじっくり見てみたいです。
次のページを読む ⇒