徴兵制度って何？ 米・韓・ノルウェーの事例から考える徴兵制度の未来(？)各国の徴兵制度：米国の女性徴兵義務化の議論から、ノルウェーの男女平等な徴兵制まで
揺れ動く世界の徴兵制度。アメリカは女性徴兵や自動登録を検討、韓国では少子化とジェンダー平等が課題に。ノルウェーの男女平等な兵役制度や、イスラエル、北朝鮮など、世界各国の事例を紹介。 明治時代の徴兵制と戦争の歴史を振り返り、平和への問いを投げかける展示。
ノルウェーの男女平等な徴兵制
ノルウェーの徴兵制は男女平等？
はい、男女同室です。
ノルウェーの男女平等な徴兵制は、ジェンダー平等を象徴する制度として世界的に注目されています。
女性の軍隊参加を積極的に推進している点が印象的です。
公開日:2019/05/11
✅ ノルウェーはジェンダー平等を推進するため、女性も徴兵を義務付け、男女混合の部屋を提供している。
✅ 1997年生まれの新兵の約3分の1が女性であり、女性の軍隊への参加は増加傾向にある。
✅ ノルウェー軍は、女性パイロットや潜水艦艦長など、女性が活躍する機会を拡大してきた。
さらに読む ⇒女性も徴兵のノルウェー軍、部屋も「男女混合」写真枚国際ニュース：出典/画像元: https://www.afpbb.com/articles/-/3098855男女同室の生活が当たり前というのは、驚きですが、若い世代にとっては自然なことなんですね。
ノルウェー軍の、個人の能力を重視する姿勢も素晴らしいです。
ノルウェーでは、2015年から男女平等な徴兵制が実現し、兵役は国民の義務とされています。
男女同室での生活も当たり前になっており、若い世代にとってジェンダー平等な徴兵制は自然なものとして受け入れられています。
女性の徴兵は、NATO加盟国で初めてであり、男女同室の兵舎などの試みは世界的に注目されています。
ノルウェー軍は、男性基準だった装備や施設の改善を進め、採用や配置は個人の能力に応じて行われています。
徴兵は、17歳時に国防省から送られるメールで始まる選考制で、成績、健康状態、志望度などを総合的に評価し、約6万人の対象から1万1000人が徴兵されます。
兵役経験は社会的評価が高く、大学入学選考での加点や奨学金などのメリットもあります。
そのため、希望者は多く、選考は狭き門となっています。
兵役は国民の義務でありながらも、個人の意思も尊重され、柔軟性のあるシステムとなっていることが特徴です。
ノルウェーの事例は、とても興味深いです。性別に関わらず、能力に応じて活躍できる環境があるのは、素晴らしいですね。多様性を尊重する社会のあり方を感じます。
世界における女性兵役の現状と課題
世界で女性も兵役義務がある国は？
9カ国
世界では、女性兵役義務のある国は限られていますが、その中でも様々な課題が存在します。
女性兵士に対する差別や性的暴力の問題は、早急な解決が求められますね。
公開日:2023/12/28
✅ 韓国の憲法裁判所は、男性のみの兵役義務を正当化する合理的な理由があると判断し、女性兵役の訴えを棄却しました。
✅ 裁判所は、男性と女性の身体能力の違い、最適な戦闘力確保、そして世界的に男性のみの兵役制が多いことを理由として挙げましたが、これらの主張は根拠が薄いとしています。
✅ 記事では、体力は入隊時に測定できたり、能力の高い人材を採用する方が戦闘力向上に繋がるなど、裁判所の主張を反証する論拠が示されており、男女平等な徴兵制を実施している国はイスラエル以外にも複数存在することを指摘しています。
さらに読む ⇒『タグマ！』有料マガジンプラットフォーム出典/画像元: https://www7.targma.jp/vivanonlife/2023/12/post123465/約60カ国が徴兵制を敷いている中で、女性兵役義務がある国は9カ国というのは、意外と少ないですね。
多様な背景を持つ国々の事例を知ることで、問題点も見えてきます。
世界では約60カ国が徴兵制を敷いていますが、その中でも女性にも兵役義務が課されている国は9カ国あります。
イスラエルでは、ユダヤ人やドゥルーズ派の男女ほぼ全員が、男性は3年間、女性は2年間の兵役に従事します。
ノルウェーでは、女性も1年間の兵役に従事し、徴兵数の3分の1を女性が占めています。
スウェーデンは徴兵制を復活させ、女性も対象となりました。
北朝鮮では、男性は10年、女性は7年の兵役が科せられています。
モロッコは、失業率の高さを背景に、男女ともに1年間の兵役が課せられています。
エリトリアでは、独立闘争で活躍した女性も多く、現在も男女ともに18カ月の兵役が義務付けられています。
これらの国々では、女性は従来の戦闘支援だけでなく、戦闘行為にも参加するなど、男女平等が推進されています。
しかし、一方で、女性兵士に対する差別や性的暴力が問題視されているケースも見られます。
国際社会では、女性兵役の必要性と課題について議論が続けられています。
世界における女性兵役の現状と課題について、理解が深まりました。女性兵士に対する差別や性的暴力の問題は、早急に解決されるべき課題ですね。
明治時代の徴兵制と戦争の惨禍：岡山空襲と終戦を記念した展示
明治時代、岡山では徴兵制はどのように施行された？
役場文書で詳細にわかる
岡山空襲と終戦を記念した展示を通して、徴兵制度と戦争の惨禍を振り返る展示会が開催されるんですね。
貴重な史料を通して、平和について考える良い機会になりそうです。
✅ 明治150年を記念し、岡山空襲の日と終戦の日に寄せて、明治の近代化とともに施行された徴兵制と、戦争がもたらした惨禍を、岡山市へ編入合併された周辺町村の役場の公文書によって紹介する展示会が開催される。
✅ 展示会では、徴兵制がどのように施行され、地域社会にどのような影響を与えたかを、戦前の市町村の役場が作成した公文書を通して具体的に示す。
✅ 展示される資料には、初期の徴兵事務の様子がわかる「国民軍入簿書上及常備軍御届連名簿」や、徴兵対象者の年齢や家族構成などが記された「津高郡国民兵人員表」などがある。
さらに読む ⇒トップページ岡山市出典/画像元: https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000009883.html明治時代の徴兵制度と戦争の惨禍について、詳細な展示内容が紹介されていましたね。
過去の出来事から学び、未来に活かすことが大切ですね。
この展示は、明治150年を記念し、岡山空襲の日と終戦の日に合わせて、明治時代の近代化とともに施行された徴兵制と、戦争がもたらした惨禍を紹介するものです。
岡山市に編入合併された周辺町村の役場の公文書から、徴兵制の始まりから、兵役法の制定、国民総動員体制、そして終戦までの過程をたどり、当時の役場における徴兵に関する具体的な業務を明らかにします。
展示では、明治7年の徴兵事務の様子を示す「国民軍入簿書上及常備軍御届連名簿」や、津高郡への国民兵登録者数を報告した「津高郡国民兵人員表」など、貴重な史料が展示されます。
これらの史料を通して、明治以降の軍隊と徴兵制の歴史を振り返り、平和と独立を守るための真の備えについて考えるきっかけを提供します。
明治時代の徴兵制度と戦争の惨禍について、深く知る良い機会になりそうです。歴史を学ぶことで、平和への意識を高めることができると思います。
各国の徴兵制度について様々な事例をご紹介しました。
それぞれの国の歴史や文化、社会情勢によって、徴兵制度も異なってくるということが良く分かりました。
💡 米国では女性徴兵義務化が議論され、韓国では男性の兵役義務が継続。ノルウェーは男女平等な徴兵制を確立しています。
💡 世界には女性兵役義務のある国も存在するが、課題も多く存在する。それらの課題を解決していく必要があります。
💡 歴史を振り返り、平和について考える展示会も開催され、過去の出来事から学び、未来に活かす事も重要です。
