芸備線存続への道:再構築協議会と実証事業の行方?芸備線再構築協議会と実証事業の詳細
芸備線の未来をかけた協議会が始動!JR西日本の要請で、広島・岡山両県や沿線自治体が集結し、持続可能な交通手段を模索。実証事業では、臨時列車やシャトルバス運行で観光客誘致を図る。しかし、運転士不足による減便案で地元と対立。地域住民の足を守り、芸備線の可能性を拓くため、協議会の行方に注目が集まる。
💡 JR芸備線の存続を目指し、JR西日本と沿線自治体などが参加する「再構築協議会」が発足しました。
💡 協議会では、実証事業として臨時列車やシャトルバスの運行が行われ、地域経済への効果を検証しました。
💡 今後の課題として、運転士不足やバス代替案が提示され、地元自治体との間で意見の相違が見られます。
本日は、芸備線の存続に向けた取り組みについて、皆さんと一緒に見ていきましょう。
まずは、この記事でご紹介する内容を簡単にまとめてみました。
協議会の発足と目的
芸備線、持続可能性への道!協議会の目的は?
最適な交通手段の検討、地域交通の持続可能性のため。
芸備線の存続に向けて、関係各者が集まり協議会が発足しました。
目的や進め方について話し合い、様々な意見が交わされました。
公開日:2024/04/16

✅ JR芸備線(備中神代~備後庄原)の存続をめざし、JR西日本と沿線自治体が参加する全国初の「再構築協議会」が発足。存続・廃止を前提とせず、データに基づいた議論と、3年を超えても継続する真摯な協議を目指す。
✅ JR西日本は利用者の減少を説明し、沿線自治体との共創による公共交通の構築を求める。一方、沿線自治体はJR西日本の内部補助による鉄道ネットワーク維持の問題を提起し、協議会での徹底的な説明を求めた。
✅ 協議会では、沿線自治体は芸備線の可能性を最大限追求する姿勢を示し、呉工業高等専門学校の教授も有識者として参加。国は全国レベルでの検討課題として、内部補助の問題については芸備線協議会での議論を避ける姿勢を示した。
さらに読む ⇒鉄道協議会日誌 - 赤字ローカル線の廃止を防ぐためにできること出典/画像元: https://tetsudokyogikai.net/jr/geibi01協議会発足の背景や目的が明確に示され、関係者の熱意が伝わってきました。
特に、沿線自治体の熱意が印象的でした。
2023年、芸備線の持続可能性を模索するため、様々な協議会が開催されました。
その中でも重要な動きとして、JR西日本からの要請に基づき、中国運輸局を議長とし、広島県、岡山県、沿線自治体、JR西日本、学識経験者などが参加する「芸備線再構築協議会」が設置されました。
この協議会は、芸備線の特定区間(備後庄原駅~備中神代駅)における交通手段の再構築を協議する場として機能し、広域的な視点から広島駅~備中神代間の議論も行われました。
協議会の目的は、地域交通の持続可能性を考慮し、公共交通を含む最適な交通手段を検討することにあります。
協議会では、JRの経営状況の説明や、国による全国的な鉄道ネットワークの方向性の提示を求め、それを踏まえた議論を進める方針でした。
第1回協議会では、規約の制定や今後の進め方、調査・実証事業について意見交換が行われました。
また、広島県は公共交通ビジョンにおいて、芸備線を含む鉄道網の強化を地域資源として位置付け、利用促進策や実態調査への支援を言及しました。
一方、JR西日本は、利用者の減少や一部列車での利用者のゼロという現状を説明し、沿線自治体との「共創」によるより良い公共交通の構築を提案しました。
沿線自治体は、地域住民の生活を守り、持続可能な交通体系の実現を目指す姿勢を示し、芸備線の可能性を最大限追求する意向を表明しました。
協議会が発足し、具体的な議論が始まったことは素晴らしいですね。データに基づいた議論というのは、非常に重要だと思います。私も、この協議会の今後の進展に注目していきたいです。
協議の進展と実証事業の決定
芸備線再構築、2025年の実証事業は何を目的に?
地域経済効果最大化と検証のため。
協議が進む中で、実証事業が決定されました。
臨時列車の運行やシャトルバスの運行など、具体的な取り組みが始まりました。
公開日:2025/07/16

✅ JR西日本は、2025年7月19日~11月24日の土休日に芸備線で臨時列車を運転し、新見~備後落合間と三次~備後落合間で増発を行います。
✅ 新見~備後落合間では1往復、広島発備後落合行きは約23年ぶりに復活し1往復運転され、三次~備後落合間の輸送力が増強されます。
✅ 増発の目的は、利用者の増加を図り、それでも利用が増えないことを証明して芸備線の廃線を促すためであると考えられます。また、無料バスの運行は費用対効果に疑問が残ります。
さらに読む ⇒鉄道時刻表ニュース ダイヤ改正・臨時列車・新線開業情報出典/画像元: https://www.train-times.net/article/jrwhiroshima20250719実証事業の内容が具体的に示され、地域経済への効果が期待されます。
JR西日本と地元自治体の連携が重要になりますね。
令和6年度には、第2回・第3回芸備線再構築協議会及び幹事会が開催され、安芸高田市の参加、調査事業の業者決定、費用負担割合、予算、進捗状況などが議論されました。
JR西日本との協議や、全国的な鉄道ネットワークのあり方に関する要望活動も展開されました。
JR西日本からは、木次線の区間における持続可能な交通体系について地元との協議を進めたいという発言がありました。
年度末には、令和7年度の実証・調査事業及び協議会予算についても議論が進められました。
協議会は、調査事業の決定や費用負担、実証事業の計画を決定し、2025年7月19日から11月24日までの土日祝日(計45日間)に、芸備線の地域経済効果最大化と検証を目的とした実証事業を実施することを決定しました。
この実証事業は、第5回芸備線再構築協議会幹事会で決定されました。
実証事業が始まり、いよいよですね!地域の方々の生活を支えるために、どのような工夫がされているのか、とても興味があります。私も、実際に利用してみたいです。
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芸備線活性化へ!令和7年度の実証事業、臨時列車増便や二次交通運行で観光客誘致を狙う。しかし、JR西日本のバス代替案に地元自治体が反発。今後の協議に注目が集まる。