芸備線存続の行方…再構築協議会とは？(芸備線、協議会、存続？)芸備線再構築協議会の現状と未来

本日は芸備線の再構築協議会について、現状と未来について掘り下げていきます。

まずは、この記事で分かる事をお伝えします。

運命の岐路：芸備線再構築協議会の発足

JR西日本が、芸備線の一部区間の存続について協議するため、再構築協議会の設置を国に要請しました。

廃線を懸念する声も上がる中、協議会の発足と今後の議論の行方に注目が集まっています。

芸備線の存廃、納得できる協議プロセスを JR西と自治体に警戒感 広島県：朝日新聞

公開日:2023/12/19

✅ JR西日本が芸備線の一部区間の存廃を話し合う「再構築協議会」の設置を国に要請し、廃線を懸念する鉄道ファンによる「駆け込み需要」が見られる。

✅ 対象区間では落石による脱線事故が発生し、高所で点検作業が行われるなど、課題を抱えている。

✅ JR西日本と沿線自治体の間には警戒感があり、意思疎通が不十分な状況で、来年から始まる存廃協議では、互いが納得できるプロセスが求められる。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASRDL6X4ZRDLPITB00T.html

JR西日本と沿線自治体の間で、情報共有や認識の相違が見られる現状は、今後の協議にとって大きな課題となりそうです。

互いが納得できる落としどころを見つけることが重要ですね。

2023年10月に施行された改正地域公共交通活性化再生法に基づき、JR西日本の要請を受け、芸備線の備後庄原駅～備中神代駅間の交通手段再構築を協議する場として「芸備線再構築協議会」が発足しました。

この協議会には、国、広島県、岡山県、関係市町村、JR西日本、学識経験者が参加し、JR西日本からの要請を受けて特定区間の交通手段を再検討することになりました。

協議会設置の背景には、利用者の減少と巨額の赤字によるJR芸備線の経営悪化があります。

当初、沿線自治体は鉄道廃止を懸念して協議を拒否していましたが、改正法による再構築協議会の設置に至りました。

協議会では、鉄道存続の条件やバス・タクシーへの転換案などが議論される見込みです。

なるほど、まずは協議会の発足に至る経緯や、現在の状況について理解を深めることができました。鉄道の存続は、地域住民にとって非常に重要な問題ですね。

協議の進展と実証事業の開始

協議会では、増便の実証事業が延長され、様々な実証事業が計画されています。

JR西日本と沿線自治体、そして利用者のニーズをどのようにすり合わせていくのか、今後の動向に注目です。

JR芸備線の実証事業 増便期間を条件付きで延長へ 2026年3月まで

✅ JR芸備線の増便実証事業は、運転士や車両の制約から当初は2025年11月24日までの予定だったが、週1回の増便と新見発最終列車の運休という条件付きで2026年3月まで延長されることになった。

✅ 延長にあたっては、広島県と庄原市が1年間の期間を求めていたが、沿線自治体の了承を得て実現した。

✅ JR西日本は今後詳細を調整し、増便列車の活用や利用者の救済方法などを検討する。

さらに読む ⇒KSBニュース | KSB瀬戸内海放送出典/画像元: https://news.ksb.co.jp/article/16083842

増便が延長されるのは、利用者にとっては朗報ですね。

一方で、JR西日本と沿線自治体との間の費用負担や、今後の持続可能性についても議論していく必要があると感じました。

協議会は令和5年10月3日にJR西日本の要請から始まり、令和6年3月26日に第1回協議会が開催されました。

規約制定、意見交換、調査事業の検討などが行われ、幹事会や本会議を重ね、調査事業の決定、費用負担割合の議論、実証事業の計画が進められました。

令和7年度には、実証事業A（芸備線の可能性追求）と新調査事業が実施され、臨時列車の運行、二次交通の運行、ダイヤ変更などが検討されています。

協議会では、移動実態の調査や、実証事業による需要と供給の検証、持続可能な地域交通のあり方などについて議論されています。

広島県からは、JRの経営状況の説明や、国の鉄道ネットワークの方向性を示すことを求める意見が出されました。

実証事業の延長は、地域住民にとって良い影響がありそうですね。今後の協議の進展によって、地域交通のあり方がどのように変化していくのか、興味深いです。