処暑とは?旬の味覚と和歌から読み解く日本の秋の訪れ(?)二十四節気「処暑」の定義と、旬の食材、和歌の世界
夏の終わりを告げる「処暑」とは?2025年8月23日から始まる、日本の美しい季節の移ろいを紐解きます。旬の味覚、七十二候、風物詩、和歌を通して、秋の気配を感じましょう。ぶどうの選び方や、麻文化についても触れ、心豊かな処暑の過ごし方を提案します。台風への備えも忘れずに。

💡 処暑は、夏の暑さがようやく治まり、朝夕に涼しさを感じる時期を指します。
💡 七十二候では、綿の実がほころび、稲が実る様子が表現されています。
💡 旬の食材として、さつまいも、梨、ぶどうなどが挙げられ、それぞれ薬膳的な効能も期待できます。
今回の記事では、二十四節気の「処暑」に焦点を当て、その意味合いや時期ごとの風物詩、そして旬の味覚や和歌の世界をご紹介します。
夏の終わり、秋の始まり
2025年の処暑、どんな季節の変わり目?
夏の終わりと秋の始まり
皆さん、こんにちは。
今回は、二十四節気の「処暑」について詳しく見ていきましょう。
処暑とは、夏の暑さが峠を越え、朝晩には涼しさを感じ始める頃を指します。
昔の人は、この時期の自然の変化をどのように感じていたのでしょうか。

「二百十日」は、立春から210日目にあたり、台風シーズンと重なるため、農家にとって厄日とされてきた。
さらに読む ⇒日本気象協会 tenki.jp - tenki.jp出典/画像元: https://tenki.jp/suppl/m_seta/2025/08/29/32703.html台風シーズンとも重なるため、昔から農家の方々にとっては注意が必要な時期だったんですね。
風習を通して、自然への畏敬の念を感じます。
2025年の処暑は8月23日から始まり、夏の終わりと秋の始まりを告げる時期です。
日中は残暑が厳しいものの、朝晩は涼しくなり、秋の気配を感じ始める頃です。
この時期は、台風が発生しやすく、農作物への影響も懸念されるため、昔から「二百十日」として警戒されてきました。
七十二候と自然の恵み
処暑の風物詩!秋の訪れを告げる花といえば?
コスモス、芙蓉、合歓木など。
さて、では次に、二十四節気と密接に関わる「七十二候」について見ていきましょう。
七十二候は、二十四節気をさらに細分化したもので、日本の四季折々の風情をより繊細に表現しています。
公開日:2021/01/02

二十四節気と七十二候は、日本人が季節の変化を捉えるために用いられてきたもので、旧暦のズレを補正するために考案されました。
さらに読む ⇒四季の美出典/画像元: https://shikinobi.com/kikou七十二候という言葉は初めて聞きましたが、自然の移ろいをこんなにも細かく表現していることに感銘を受けました。
まるで物語のようですね。
処暑の時期は、七十二候で表現され、綿の実がほころび、空気が澄み始め、稲が実る様子が描かれます。
具体的には、「綿柎開(わたのはなしべひらく)」(綿花が咲く頃)、「天地始粛(てんちはじめてさむし)」(暑さが落ち着き、虫の声が聞こえる頃)、そして「禾乃登(こくものすなわちみのる)」(稲が実る頃)といった季節の移り変わりが見られます。
この時期には、コスモス、芙蓉、合歓木、鳳仙花、凌霄花といった草花が咲き誇り、秋の訪れを告げます。
秋の味覚、そして健康
処暑のぶどう、美味しく選ぶコツは?
軸、実の張り、ブルームに注目!
続いては、処暑の時期に旬を迎える食べ物と、それに含まれるポリフェノールについてご紹介します。
旬の食材を味わいながら、健康も意識できるなんて、素晴らしいですね。

ポリフェノールは、多くの植物に含まれる苦味や色素成分で、抗酸化作用により生活習慣病の予防に役立つとされています。種類によって異なる健康効果があり、アントシアニン、カテキン、カカオポリフェノールなどが代表的です。
さらに読む ⇒田中ぶどう園公式オンラインショップ出典/画像元: https://store.tanaka-grape.com/trivia/polyphenol-benefits.html旬のものを食べることは、健康にも良いだけでなく、季節の移り変わりを感じられていいですよね。
ぶどうを選ぶポイントも参考になります。
処暑の時期には、旬の食べ物も豊富です。
さつまいも、梨、ぶどうなどが美味しく、それぞれ薬膳的な効能も期待できます。
特にぶどうは、ポリフェノールや糖質を多く含み、疲労回復効果が期待できます。
美味しいぶどうを選ぶには、軸が緑色で太く、実に張りがあり、表面に白い粉(ブルーム)がついているものを選ぶと良いでしょう。
和歌に込められた想い
万葉集の歌が伝える処暑の想いとは?
月明かりの下、愛する人を想う心情。
次に、処暑の時期を詠んだ和歌の世界を覗いてみましょう。
和歌からは、当時の人々の感情や、自然との向き合い方を感じることができます。

柿本人麻呂の歌集に収録された旋頭歌で、長谷の地を舞台に、人目を忍んで隠している妻との逢瀬を詠んだ歌である。
さらに読む ⇒万葉百科 万葉集関連情報検索システム|奈良県立万葉文化館出典/画像元: https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=2353和歌を通して、古代の人々の心情に触れることができるのは、とても興味深いですね。
当時の人々の繊細な感情が伝わってきます。
処暑の時期を詠んだ和歌として、万葉集の「嵐の夜に」が紹介されています。
この歌は、嵐の夜に、窓から差し込む月明かりの中で愛する人を想う心情を表現しています。
夜の訪れが特別な意味を持っていた時代背景や、月明かりが逢瀬の道しるべになった様子が伝わってきます。
また、現代の私たちが台風や災害に直面した時に感じる不安や寂しさに寄り添うような温かい感情が込められています。
文化と季節の移ろい
処暑の風物詩といえば?
おわら風の盆や麻文化。
最後に、処暑の時期に見られる文化的な側面について触れていきます。
暦や七十二候、時候の挨拶、風物詩、行事など、様々な角度から、日本の季節の移ろいを紐解いていきましょう。
公開日:2025/08/22

二十四節気の「処暑」は、暑さが峠を越え朝夕が過ごしやすくなる時期であり、初秋にあたる。時候の挨拶や、七十二候(綿柎開、天地始粛、禾乃登)を通して季節の変化が表現されている。
さらに読む ⇒婦人画報デジタル | 食も文化もウェルネスも。「本物」がここにある出典/画像元: https://www.fujingaho.jp/lifestyle/g65181320/hazuki-koyomi-24-syosyo-syosyu-250823/麻の葉文様のお話も興味深く、日本の文化と自然との繋がりを感じました。
行合の空や風鎮めの祭りなど、処暑には様々な文化的な側面があるんですね。
処暑の頃は、夏の暑さと秋の涼しさが混ざり合う「行合の空」が見られ、風鎮めの祭り「おわら風の盆」などの行事も行われます。
また、麻にまつわる文化も存在し、麻の葉文様が産着や子供の着物に使われてきたこと、麻の絶縁性についても説明されています。
このように、処暑は暦、七十二候、時候の挨拶、風物詩、行事、和歌、そして麻文化を通じて、日本の季節の移り変わりを多角的に伝えています。
この記事を通して、処暑という季節の奥深さを感じていただけたと思います。
旬の食材を味わい、自然を感じながら、秋の訪れを楽しんでいきましょう。
💡 処暑は、夏の終わりと秋の始まりを告げる時期で、自然の変化を感じることができます。
💡 旬の食べ物を味わい、ポリフェノールを摂取することで、健康を意識できます。
💡 和歌や文化を通して、当時の人々の感情や自然との向き合い方を知ることができます。