博士人材の現状と未来:就職状況やキャリアパスを徹底解説!(現状はどうなっているの?)博士人材の就職事情:減少する進学者数から、企業が求める能力まで
博士号取得者を取り巻く現状を解説。減少する博士課程進学者数、就職の壁、企業とのミスマッチ…課題は山積み!しかし、就職状況は改善傾向も。企業側の意識改革、活躍の場の創出、分野ごとの特性理解が重要です。アカデミアか企業か、個々の価値観とキャリアプランに基づいた選択を。
💡 博士人材の育成と活躍を促進するため、政府は様々な取り組みを行っています。
💡 博士号取得者の就職状況は、分野や企業側の採用方法によって大きく異なります。
💡 博士人材は、アカデミアだけでなく、企業でも活躍の場を広げることが可能です。
それでは、博士人材を取り巻く現状について、一つずつ詳しく見ていきましょう。
減少する博士課程進学者
博士課程進学者数は減少し続けている?
減少傾向
本章では、博士課程への進学を取り巻く現状について解説していきます。

✅ 「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」は、2040年までに日本の博士号取得者数を世界トップレベルに引き上げることを目指す計画です。
✅ プランのポイントは、産業界との連携強化と博士課程学生に対するキャリアパス支援の強化です。産業界では、博士人材の活躍促進に向けた企業の協力等に関するお願いについてが、経済団体等に送付されました。
✅ 文部科学省では、博士号取得者が、研究者以外にも国際機関、自治体、教員、産業界など様々な分野で活躍できるよう、経済支援を充実させるとともに、博士課程教育リーディングプログラムなどの取り組みを通じて、多様なキャリアパスを支援しています。
さらに読む ⇒文部科学省出典/画像元: https://mext-gov.note.jp/n/n3054f0510b4c博士課程への進学者が減少しているのは、非常に深刻な問題だと感じました。
政府の目標達成のためにも、早急な対策が必要ですね。
近年、博士課程進学者の数は減少傾向にあり、特に修士課程から博士課程への進学者数が大きく減っています。
2003年をピークに減少傾向が続いている現状は、政府が掲げる「博士人材活躍プラン」の目標達成を阻む要因となっています。
博士課程への進学を促進し、博士人材の育成を強化することが、今後の課題として挙げられます。
博士号取得者の減少は、日本の将来にとって大きな損失になりかねませんね。具体的な対策が重要だと思います。
博士号取得者の就職状況
博士課程修了者の就職状況は?
就職難、依然深刻
本章では、博士号取得者の就職状況について詳しく見ていきましょう。

✅ 本調査は民間企業で働く・働いた経験のある博士人材と、博士人材の採用を行う企業の採用担当者・責任者を対象に、博士就活・採用に関する実態調査を行ったものです。調査の結果、博士人材の約7割が「進学して良かった」と回答した一方で、就職活動における課題も残っていることが明らかになりました。企業側では、博士学生の採用において「論理的思考力」や「研究内容が活かせるか」を重視しており、博士学生は専門分野だけでなく、自身の持つポータブルスキルが活かせる企業を検討することで、キャリアパスの幅を広げられる可能性があります。
✅ 博士学生は、就職活動において研究室や教授の紹介など、従来のネットワークに頼る傾向があり、就活エージェントなどの民間サービスの活用が不足している現状があります。博士学生の活躍の場を広げるためには、民間サービスを通して学生がより多くの企業と接点を持つことができるような環境作りが重要です。
✅ 博士人材の採用を行う企業の約6割が、博士学生に対してジョブ型採用を実施していると回答しました。しかし、ジョブ型採用がまだ十分に普及していない状況も明らかになりました。博士人材の潜在能力を最大限に引き出し、活躍の場を広げるためには、企業側の採用方法の改革も必要不可欠です。
さらに読む ⇒|プレスリリース・ニュースリリース配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000739.000010591.html博士人材の就職を促進するためには、企業側の意識改革が不可欠ですね。
ジョブ型採用の普及も期待したいです。
博士課程修了者の就職状況は、近年では就職者率が上昇傾向にあるものの、学部卒業者や修士課程修了者と比較すると依然として低い水準です。
博士人材は、社会で活躍できる能力を備えているにもかかわらず、就職の難しさに直面している現状があります。
これは、博士号取得者のイメージと現実のギャップや、企業側の博士人材に対する理解不足が原因と考えられます。
博士人材の就職を促進するためには、企業の意識改革や、博士人材の能力を活かせる就職機会の創出が不可欠です。
博士号取得者の能力を活かせるような、多様な就職機会が増えることを期待しています。
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博士号取得者の就職は分野で異なる!企業での活躍には環境整備が不可欠。アカデミアと企業、それぞれの選択肢とキャリアプランを比較検討。