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理系進路選択の現状と課題:男女間の意識差は?(TIMSS、ジェンダーギャップ)高校生の文理選択、理数系教科への好き嫌い、ジェンダーギャップ

高校生の文理選択に長年変化なし。男子は理系志向が強い一方、女子は理系選択が少ない。小学4年生から男女で理科・算数への意識に差が出始め、学年が上がるにつれその差は拡大。TIMSS2023の結果もそれを裏付け、ジェンダー格差が明らかに。理工系分野の定員拡充を目指す中、理数系への苦手意識を払拭し、女子の興味関心を高める教育が急務。

理系進路選択の現状と課題:男女間の意識差は?(TIMSS、ジェンダーギャップ)高校生の文理選択、理数系教科への好き嫌い、ジェンダーギャップ

📘 この記事で分かる事!

💡 高校生の文理選択は進路に大きく影響し、情報収集と検討が重要です。

💡 理数系教科の好き嫌いや得意意識には男女差が見られ、特に女子は苦手意識を持つ傾向があります。

💡 TIMSSの結果から、理数系教科における男女差が浮き彫りになり、今後の課題が示唆されました。

本日は、高校生の文理選択や理数系教科の動向について、様々な角度から見ていきましょう。

まずは、高校の文理選択について見ていきます。

高校生の文理選択と意識の推移

高校生の文理選択、女子は男子の半分以下?

ほぼその通り

進路選択は将来を左右する重要な決断ですね。

詳細なデータに基づいた解説が、とても参考になります。

保護者向け】女子高生の文理選択時期、理系選択のメリットとは?

公開日:2018/06/14

保護者向け】女子高生の文理選択時期、理系選択のメリットとは?

✅ 高校生の文理選択は多くの高校で1年生の10月〜12月に行われ、2年生の4月にコース分けが行われます。文理選択は進路、大学、将来の就職・キャリアに大きな影響を与えるため、早めの情報収集と検討が必要となります。

✅ 大学での理系女子は、好きなことを追求できる、就きたい職業への就職率が高い、社会の発展に貢献できるなどのメリットがあり、多くの理系女子学生が理系選択に満足しているという結果が出ています。

✅ 理系女子のロールモデルが少ない現状では、女子中高生は文理選択や進路選択について相談できる機会が限られています。親御さんは、お子さんと一緒に進路について真剣に話し合い、必要な情報収集や相談の機会を設けることが大切です。

さらに読む ⇒キャリア教育ラボ出典/画像元: https://career-ed-lab.mynavi.jp/career-column/672/

女子の理系選択が少ない原因について、もっと深く掘り下げて知りたいと思いました。

ロールモデルの少なさも影響していると考えられますね。

2015年から2023年までの9年間において、高校生の文理選択はほとんど変化が見られず、男子は約5割が理系選択、女子は約3割が理系選択で、女子の理系選択は男子の約半分にとどまっている。

文理選択意識は、小学4年生の時点で既に形成されており、女子はどの学年でも理系選択は3割前後と安定している一方で、男子は学年が上がるにつれて理系選択が減少し、高校入学後は文系選択が増加する傾向が見られる。

小学4年生で文系と答えた子どもの約16.5%が高校3年生までに理系に転換した一方、小学4年生で理系と答えた子どもの約32.8%が高校3年生までに文系に転換しており、理系から文系への転換が容易に起こりやすいことが示された。

情報ありがとうございます。自分の進路選択にも役立ちそうです。特に、小学4年生から意識が形成されるという部分が興味深いです。早めに情報収集し、将来を見据えていきたいです。

理数系教科に対する好き嫌いの変化

理科は学年が上がるにつれて好き嫌いに変化が?

嫌いになる子が増加

小学生の頃は皆同じように学んでいるように見えても、すでに好き嫌いが分かれているのは興味深いですね。

小中学生の好きな科目&苦手な科目、どちらも「算数・数学」が位に
小中学生の好きな科目&苦手な科目、どちらも「算数・数学」が位に

✅ ニフティが運営する「キッズ@nifty」は、小中学生を対象に「好きな教科・苦手な教科」に関するアンケート調査を実施し、結果を発表しました。

✅ 調査結果によると、小学生・中学生ともに「算数・数学」が好きな教科1位、苦手な教科1位にランクインしました。

✅ 実技系教科では、小学生は「図工・美術」、中学生は「音楽」が人気となっています。

さらに読む ⇒(エドテックジン)出典/画像元: https://edtechzine.jp/article/detail/5665

理科や算数・数学の好き嫌いに男女差が見られるとのことですが、その原因について、もっと詳しい分析があれば知りたいです。

理科は、小学4年生では多くの子どもに好かれているものの、学年が上がるにつれて嫌いになる子どもが増加し、特に女子は男子よりも理科が嫌いになる傾向が見られる。

算数・数学も同様の傾向が見られる。

小学4年生から中学3年生まで、理科、算数・数学ともに学力に男女差はなかったが、好き嫌いの傾向では、男子の方が理科、算数・数学が好きで、女子の方が嫌いという傾向が見られた。

なるほど、子どもの頃から教科に対する好き嫌いに傾向があるのですね。興味深い分析です。子供達の興味を惹きつけるような工夫が必要ですね。

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TIMSS2023で判明!日本の小中学生の算数・理科に男女差。男子が得意意識高く、進路選択にも影響か。ジェンダー格差解消へ、教育改革が急務。