東大生のキャリア官僚離れ？ 減少の背景と国家公務員試験の現状とは？東大生の国家公務員離れ：試験合格者減少の背景を探る
東大生の官僚離れの実態を徹底解剖！ 2024年春の国家公務員試験で合格者数が過去最少に。長時間労働やキャリア志向の変化が原因か？ 官僚という仕事のステータス低下、民間企業の魅力、そして試験対策の苦労も明らかに。合格者数減少の背景にある、東大生のリアルなキャリアプランと、官僚の働き方改革の課題とは？
国家公務員総合職試験の合格状況
2024年国家公務員総合職試験で最も合格者数が多い大学は？
東京大学
続いて、国家公務員総合職試験の合格状況についてです。
公開日:2023/12/25
✅ 近年、国家公務員総合職試験の合格者は、東京大学以外の大学出身者が増加しており、特に立命館大学、明治大学、専修大学など、公務員試験対策を充実させた大学から多くの合格者が出ている。
✅ 試験申込者は年々減少していたが、2022年度から持ち直し、試験区分の新設や日程の前倒しなどの対策が奏功している。2024年度も、さらなる変更が予定されている。
✅ 国家公務員を就職先として選択しない理由には、採用試験準備の負担や勤務環境に対する不安などが挙げられる。一方で、2023年度は、受験可能年齢の引き下げや試験地の拡充などにより、「教養区分」の合格者が増加している。
さらに読む ⇒大学ジャーナルオンライン出典/画像元: https://univ-journal.jp/column/2023239869/合格者の出身大学の傾向は興味深いですね。
多様な人材が活躍できる場になっていることが分かります。
2024年度の国家公務員総合職試験では、東京大学が345名と圧倒的な合格者数を誇り、1位に輝きました。
2位の京都大学は179名で、東京大学の半分以下という結果です。
上位には、東北大学、大阪大学、北海道大学など、多くの国立大学がランクインしており、国公立大学出身者の合格率は全体の69％を占めています。
しかし、2021年度の73.8％と比較すると、国公立大学出身者の割合は徐々に減少傾向にあります。
一方で、私立大学では早稲田大学、慶應義塾大学、立命館大学が上位にランクインしており、上位10校のうち4校が私立大学となっています。
中央大学も10位にランクインしており、私立大学の進出が目立ちます。
国家公務員総合職試験は、出身大学にかかわらず、十分な試験対策を行うことで合格が可能です。
様々な大学から合格者が出ているのは、良い傾向ですね。私も頑張れば…！と思えました。
国家公務員総合職試験の現状と課題
国家公務員試験合格者は増えている？
近年増加傾向
次に、国家公務員総合職試験の現状と課題について見ていきましょう。
公開日:2024/12/16
✅ 2024年度国家公務員採用総合職試験（大卒程度試験）の「教養区分」における合格者数は467人で、過去最高を記録しました。
✅ 教養区分は多様な人材確保を目的としており、企画立案能力を重視した試験内容となっています。
✅ 総合職試験全体の合格者数は2,420人で、出身大学別では東京大学が345人と最多でした。
さらに読む ⇒受験や進路・進学情報の教育ニュースは「リセマム」出典/画像元: https://resemom.jp/article/2024/12/16/79949.html試験制度も変化していて、受験しやすくなっている部分もあるのですね。
今後も注目ですね。
近年、国家公務員総合職試験の合格者数は、東京大学以外の大学、特に地方国公立大学や私立大学からの合格者が増加しています。
2012年度からの採用試験体系の見直しや、大学側での公務員試験対策の充実が要因と考えられます。
また、試験申込者数は年々減少していましたが、2022年度からは下げ止まり、試験区分の新設、試験日程の前倒し、試験地の増加といった対策が奏功していると考えられます。
2023年度には、合格有効期間の延長や、教養区分受験可能年齢の引き下げなど、試験内容や受験環境の改善が行われました。
これらの変化により、特に2023年度の教養区分では、大学2年生秋から受験可能になったことなどから、合格者数が大きく増加しました。
しかし、採用試験準備の負担や勤務環境に対する不安などが、国家公務員志望者を減少させる要因となっている可能性も指摘されています。
人事院は、試験申込者数を維持するため、今後も試験内容や受験環境の改善を続けていく予定です。
試験の内容や受験環境が改善されているのは良いことですね。様々な人が挑戦できる環境になることを期待します。
国家公務員の働き方と東大生のキャリア志向
国家公務員の働き方は10年でどう変わった？
評価低下、魅力減退
最後に、国家公務員の働き方と東大生のキャリア志向について解説します。
✅ 東大生の国家公務員志望者が減り、退職者も増えている。これは、国家公務員が学生にとって3K職場（希望する仕事に就けない、キツイ＝長時間労働、給与が低い）と見なされるようになったためである。
✅ 理由は、新卒は雑務が多く、やりたい仕事に就けない、理不尽な仕事も多いため、優秀な学生ほど自ら描いたキャリアを志向し、仕事を通じて成長実感を得たいという気持ちが強く、国家公務員を敬遠する傾向がある。
✅ さらに、長時間労働も問題視されており、国家公務員の平均年間超過勤務時間は年々増加し、2022年には397時間に達している。これらの要因により、国家公務員は学生にとって魅力のない職場になりつつある。
さらに読む ⇒インフォシーク楽天が運営するニュースサイト出典/画像元: https://news.infoseek.co.jp/article/president_82647/東大生が求めるキャリアと、国家公務員の現状との間にギャップがある事が良く分かります。
国家公務員の採用試験申込者が減少している現状を受け、オープンワークは「国家公務員の働き方10年レポート」を発表しました。
10年前と比較し、国家公務員の働き方に対する評価が民間企業と逆転していることがわかりました。
特に、「20代成長環境」「社員の士気」「人材の長期育成」「人事評価の適正感」「風通しの良さ」のスコアが低下し、働きがいを感じにくくなっていることが示されました。
一方で、経済産業省と環境省は「風通しの良さ」と「社員の士気」のスコアが高く、若手社員が意見を言いやすい風通しの良い職場環境であるという評価を得ています。
このレポートは、国家公務員の働き方に対する課題と、魅力的な職場環境づくりの重要性を浮き彫りにしています。
東大生の就職先で、かつて典型的なエリートコースであった官僚への進路が減少傾向にある。
これは、学歴よりも社会に出てからの実力が重要視される時代になり、東大生がより短期間で専門スキルを身につけられるポジションを求めるようになったためである。
特に外資系コンサルやベンチャー企業への就職が人気で、これはジョブ型志向の表れであり、自分のキャリアを積極的に設計していく東大生の意識の高さを示している。
また、旧態依然とした働き方や人事評価制度も、東大生の官僚離れの要因として挙げられる。
ブラック霞が関と呼ばれる過酷な労働環境や、コロナ禍におけるコロナ室職員の残業問題などが、東大生にとって官僚の魅力を減退させていると考えられる。
なるほど、東大生が官僚を避ける背景には、働き方の問題だけでなく、キャリア志向の変化もあるのですね。
本日の記事では、東大生のキャリア官僚離れ、国家公務員試験の現状について解説しました。
💡 東大生の国家公務員試験合格者数の減少、その背景にある要因を分析。
💡 国家公務員試験の合格状況と、多様な人材の活躍について解説。
💡 国家公務員の働き方と、東大生のキャリア志向の変化について考察。
